SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

カギは、阪神から来たあの男。【2017観戦記#1 3/8vs阪神(オープン戦)】

今年もプロ野球の季節がやってきた!

2017年の私的オープニングゲームは甲子園球場にて。とりあえず絶対に負けたくない阪神との一戦。

応援団がレフトスタンド最上段の端っこに陣取ったために、民族大移動のごとくその周囲を固めるロッテファン。あの阪神ファンより見た感じ普通に多かった気が。

スタメン。昨年阪神を戦力外になり、テスト入団という形でロッテにやってきた柴田講平が凱旋スタメン。凱旋と言ったって今年のロッテの甲子園での試合はこの日と翌日の2試合だけなのだが、まばらな阪神ファンからは拍手を送られていた。

そしてこの男が、この日の試合のカギを握っているとは、このとき誰も想像していなかった。

冷たい浜風にガッタガタ震えながら試合開始。すると初回、先発関谷がよーいドンで阪神打線につかまり3失点。今年の阪神の若手はやけに初球からガンガン振っていく。一方で打線は阪神先発の秋山相手にやたらとフライばっかり打ち上げる。いや~、寒いな。

5回、田村のなんでもないセカンドゴロを鳥谷がポロリとこぼしてチャンスを作ると、中村奨吾のレフトへの当たりをショートとサードも追っかけて最後はレフトの高山が突っ込んでポロリ。ほとんど何もしていないのに阪神が1点をプレゼントしてくれた。いや~、寒い。しまいには雪が降ってきた。

7回、高濱の代打で出てきたアジャ井上が、冷たい浜風にうまいこと乗せてレフトスタンドに一発ぶち込み1点差、ようやく打線が温まってきた。加藤翔平が四球で出て中村奨吾がつなぎ、ここで昨年まで阪神にいた柴田に回ってくる。ワンヒットで余裕で同点にできるチャンス、さあ古巣を見返せ柴田!

・・・が、まさかのダブルプレー。柴田、何を古巣に塩送ってんねん。

ラッキーセブンの風船の少なさが気温の低い平日デーゲームを物語っている。

先発関谷は結局初回が痛すぎる3回3失点。2番手、新人の有吉はゲッツーに助けられ1回をピシャリ。3番手、てっきり翌日頭から投げるもんだと思ってた二木が残り4回を無失点。有吉は中継ぎでひょっとしたらいい働きするかもわからんね。二木は今年こそ2桁勝ってほしいところ。
 

で、問題の9回表。

なんとピッチャーは藤川球児に代わった。ちなみに初めて生で観た。

ところがなんかストライクがぜんぜん入らない。おまけに10年前火の玉ストレートともてはやされた直球も130km/h台の連発。まあこの寒さだしある程度抑えているのかもしれないけど、すっかり衰えたなあとか思ってしまった。

結局先頭の井上を歩かせて、江村がきっちり送って、加藤翔平も今日2つ目の四球。ここでチャンステーマが発動するが、中村奨吾が三振に倒れる。そして・・・このタイミングで回ってくるか柴田。

井上には代走で平沢が送られ、塁上のランナー2人はいずれも俊足。抜ければ一気にひっくり返すことができる。今度こそ、今度こそ古巣に痛い目を遭わす大チャンス。さあ男ならばその魂ぶつけろ!!!!!

・・・力なくフラフラっと舞い上がった打球が、レフトのグラブに収まった。

「試合終了でございます」

柴田、そないに古巣に貢献せんでええっちゅうねん・・・。

というわけで、また甲子園で勝つことができなかった。ちなみにこれが2017年オープン戦初黒星らしい。

ロッテファンになってはや11年、こんなにも初勝利が遠い球場はない。先述のように今年のロッテの甲子園での試合はこのオープン戦2連戦で終了なので、早くも来年に持ち越しとなってしまった。

ちなみに翌日の試合、同点の9回2アウト1・2塁という似たようなケースでまたも柴田に打席が回ったのだが、まるで昨日のリプレイを見ているかのようなフラフラっと舞い上がったレフトフライを打ち上げていた。いや、だから、なんでそこまで古巣に貢献(以下略)。

まあ、でも、こっちのほうがよっぽど大事な阪神との交流戦でいい働きを見せてくれることに期待しよう。

それにしても、相手から4つもエラー貰ってんのに勝てないか・・・鳥谷とか、寒さなのか慣れてないのか知らないが明らかに動き悪かったもんなあ。あれでセカンドのコンバートは厳しいんじゃないかと思った。ロッテとしても、こういうミスに付け込めないと厳しいよなー。

参戦されたみなさま、めちゃくちゃ寒い中お疲れ様でした。席取りでお世話になったみなさまもありがとうございました。次回は開幕後、4月の関西開幕3連戦に出撃する予定である。