SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

知らないうちに自分の夢って叶ってるんだなあという話

2週間前、ぼくはひと月後の引っ越しに備えて、実家の自分の部屋の不要物をひたすら捨てる作業に没頭していた。
実家を出てからほとんど触った記憶のない引き出しを開けると、「(自分の本名)くんへ」と言う冊子が出てきた。
 
どうやら、中学3年の時に書いた文集のぼくが書いた部分を読んでのクラスメイトの感想、らしい。
ちなみに文集のテーマは「将来を語る」。
この当時、週に1度行くか行かないかという不登校だったのに、クラスメイトほぼ全員の感想が綴じられていた。
思わず手を止めて読み込むぼく。いけね、と慌てて作業を再開すると、今度は文集そのものが引き出しから出てきた。
 
ちなみに、その文集に寄せた文章なんて、なにひとつ覚えてなんかいない。それどころか発表した記憶もない。
いったいどんなこと書いてたんだ?と市販のクリアファイルで作られた文集を開き、自分のページを探した。
 
まさかと思った。

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「名古屋の大学がだめなら」という前提つきではあるが、岐阜の大学に行きたいと書いていたのである。
ちなみにこの文章の冒頭には「他の地方の大学に進学したい」という夢を書いていた。これも、その通りになっている。
 
当然ながら、このころは行きたい特定の大学なんてまったくなかった。高校に入るのだけで必死だったから。
ただ単に、18きっぷなんかで何度も行った名古屋という土地がこの頃ものすごく好きだった。
京都から3時間電車に揺られただけで、関西とは違う、また違った空気と文化が流れているところを気に入っていた。
 
ぼくが岐阜の大学に進学を決めることになるのはこの2年半くらいあとである。
この時は一人暮らしがしたい、と希望を出して担任に遠めの大学をいくつかピックアップしてもらった。
で、他に埼玉や北海道、兵庫という候補がある中で、他地方でかつそこそこ実家に近いということで岐阜を選んだ。
このころにはすでにもう、中学の卒業文集で上のようなことを書いたことなんてとっくに忘却の彼方にある。
 
気づかぬうちに、ぼくは、将来の夢のひとつをかなえていたのだ。
 
その事実に気が付いた瞬間、23歳のぼくは他に誰もいない部屋でひとり「うわあ」と思わず声を漏らしてしまった。
今と全然違うことも書いてあるけど、今のぼくの原点ってひょっとしたらこの卒業文集にあったのかもしれない。
 
将来の夢なんて、ひょっとしたら案外そんなもんなんだなあ、って思った初夏の夜だった。

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