早くも来季に向けて、プロ野球セ・パ交流戦の日程が発表された。
来季から交流戦の仕組みがガラッと変わるのは周知のとおりだが、発表された日程とともに確認したい。
昨年までの交流戦
1カード4試合×6チームなので全24試合。それぞれのホームで2試合ずつ行われていた。
カードの組み方にも規則があり、日本ハム・楽天、ロッテ・西武、オリックス・ソフトバンク、巨人・ヤクルト、DeNA・中日、阪神・広島というペアになっていた。ホーム（ビジター）4連戦の場合、2戦終えたところでペアになっているチームと対戦相手を交換するようになっていた*1。
しかしセ側が毎年毎年この日程の改善を要望し、ついにパ側が折れることとなり、1カード3試合×6チームの計18試合に削減されることになった。10年前の交流戦開始時からちょうど半減したことになる。
さらにこの日程だと「毎年どちらかのホームで3連戦」ということになり、2年でホーム＆アウェーを完結させるという、なんともな日程になることが予告されていた。それを受けてある程度どういう日程になるか予想はしていたのだが、いざふたを開けてみるとちょっと予想外の日程になっていた。
まとめると、以下のようになる。
まず、12球団を「日本ハム・楽天・ロッテ」「西武・オリックス・ソフトバンク」「ヤクルト・阪神・広島」「巨人・DeNA・中日」という4セットに分ける。そのうえで、以下のように法則性を持たせて対戦カードを組んでいる。
- 「日本ハム・楽天・ロッテ」とホームで戦った球団は、「西武・オリックス・ソフトバンク」とビジターで戦う
- 「ヤクルト・阪神・広島」とホームで戦った球団は、「巨人・DeNA・中日」とビジターで戦う
- 「巨人・DeNA・中日」×「西武・オリックス・ソフトバンク」は、今年はセの本拠地で行う
- 「ヤクルト・阪神・広島」×「日本ハム・楽天・ロッテ」は、今年はセの本拠地で行う
- 来年は3.と4.の「セ」の部分が全て「パ」に変わる。
ロッテでいうと、2015年は「ヤクルト（神宮）・阪神（甲子園）・広島」には遠征するけど、「巨人（東京D）・DeNA（横浜）・中日（名古屋）」には遠征しないよ、ということである。そして、2016年は東京D・横浜・名古屋の3球場に遠征して、神宮・甲子園・広島にはいかないことになる。
この日程の不思議な点
1. なぜ楽天とロッテを同居させたのか
この結果、楽天とロッテは交流戦期間中全試合屋外球場という日程になった。これ、昨年までセットだったヤクルトと巨人（or中日とDeNA）、ロッテと西武をまったく逆のグループに組み入れたらこうなることはなかったんだが・・・。梅雨の時期だし、楽天とロッテの日程消化がハードにならないことを祈る。
2. 西武が関東からほとんど動かない
ビジターが「巨人・DeNA・中日」の組に入った西武は、交流戦期間中の関東以外の試合が5/26の郡山での巨人戦*2と、6/2・3・4の中日3連戦で名古屋に行くのみ。このチャンスを逃せば、交流戦での西武の戦いが観たきゃ関東へ来い、ということである。ちなみに、2016年はロッテがこういう日程になる*3。
まとめ
以上、今日の日程発表を受けてざっと確認してみた。ひょっとするとどこかの3連戦が地方開催だったりするかもしれないが、現時点ではこのようになっている。
いや、やっぱりちゃんとホーム＆アウェーするべきなんじゃないかと思う*4。オープン戦や日本シリーズ進出がない限り、例えば札幌に住む広島ファンは交流戦が唯一だった地元で広島の試合が観れる機会を来年は奪われている訳だから。確かに見栄えのする日程にはなったが、不公平感・中途半端感がどうしても拭えない。
というわけで、オープン戦でナゴヤドームでの試合が組まれたら、全力で参戦する所存です。
（2014/11/7 14:48追記）
不思議な点2の「西武が関東から動かない」問題、これよく考えたらセに在京球団が3つある時点で、セのどちらかのセットに在京球団を2つ入れざるを得ないために、パの在京球団である西武とロッテが関東から「動けなくなる」のはどうあがいても不回避なことに気が付いた。どこかが地方開催をセッティングすれば話は別だが。
やっぱり、18試合制はあかんやろ。24試合制でホーム＆アウェーを1年で完結させんと。優勝も曖昧になってるし。
（2015/1/21 15:30追記）
大きく変わった点について、セパ逆に記していた箇所があったので修正しました。大変失礼いたしました。
（2015/5/27 1:03追記）
不思議な点1.について、何を血迷ったか「中日は全試合ドーム球場開催」と記していた部分を削除しました。
