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SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

憧れの人、水曜どうでしょうの「藤やん」がぼくの眼前に現れた。

report thought

この2週間ほど、本当に運がなかった。そもそも楽しみなイベントがある数日前は決まっていくつかの不運に襲われるのだが、最近は東京でヘロヘロになった上にカメラを壊し、残り3往復分の回数券を紛失し、抜けずに残った乳歯がついに欠け、携帯を家に置き忘れて大阪まで外出するなど、泣きたくなるくらい不運続きだった。

だけど、「そうか、オレはこのときのためにすべての運を貯めていたのか」と思える出来事が、日曜日にあった。
 

週末のこと。

大阪駅前のグランフロント大阪で開催された「ナレッジキャピタルフェスティバル」に、いつも読んでいるデイリーポータルZが出展した「いらないものガチャガチャ」のスタッフとして参加してきた。

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ぼくが参加したのは土日。ガチャ自体は木曜から4日間開催されていたのだが、前半2日でちちんぷいぷいめざましテレビなど各メディアで大きく取り上げられたためか週末2日間は大盛況。整理券があっというまになくなるほどだった。

ぼくは2日間とも、出てきたカプセルを取り出して、中身の説明をしながらカプセルをお客さんに渡したり、開封スペースへ運ぶ仕事をしていた。しゃがんだり立ったりが多い仕事だったので太ももが筋肉痛になったし、説明で声を使うのであっという間に声が枯れた。だけど、すごく楽しかった。
 

そして、そのときは不意に訪れた。

この「ナレッジキャピタルフェスティバル」で、最終日(日曜)水曜どうでしょう藤村Dが別会場でトークライブをすることは、土曜日大阪から帰る途中パンフを見返して気が付いた。人生のほぼ半分をどうでしょうと共に歩んできた身としては、やっぱり生で「藤やん」を観たい、という気持ちは、あった。

翌日、再び大阪に出向き、前日同様カプセルを取り出すお手伝いをする。お客さんも多く、こりゃ藤やんのトークライブの席確保は難しいだろうなー、と思ったそのとき、不意に目の前に記憶のあるおじさんが現れた。そのおじさんの正体に気が付いた瞬間、ぼくは仕事中にもかかわらず、素で口走ってしまった。

「うわっ、藤村さんや・・・。」

瞬間、筋肉痛で張っていた足がガクガク震えだした。平静を保とうと一層カプセルを取り出す作業に集中しようとするも、やっぱり藤村Dに意識が持っていかれてしまう。なにせ10年間、憧れに憧れを重ねていた神のような存在が、目の前数mにいるのだ。だめだ、ちゃんとカプセル取り出して中身を説明しなきゃ、でも、でも・・・。

我慢ならず、お客さんが途切れるタイミングで、周囲に叱られるのを覚悟で藤村さんにご挨拶をした。あの僕、中学生の頃からずっとどうでしょうを観ていて、家族ぐるみでファンなんです・・・と切り出すと、それはそれは、とものすごく丁寧に対応して下さった。それに気づいた他のスタッフの方が、実は私も、と続ける。

ぼくはいま、あの「藤やん」とお話しているのだ。大泉さんに『カブトムシ』呼ばわりされ、早朝に水ようかんを丸呑みしてミスターに『朝っぱらからこんなもん食える奴おっかしいよ』と呆れられた、あの「藤やん」が、ああ。

ぼくは更に、一段と叱られる覚悟をもって切り出した。もしよろしければ、写真お願いしても良いですか。

藤村さんは、嫌な顔ひとつせず「ああ、いいですよ」と応じて下さった。

まじかよ。藤やんとツーショット撮っちゃったよ、オレ。もう、全どうでしょう藩士に袋叩きに遭うんじゃないか。他のスタッフの方も同じように写真撮ってるのを眺めながら、ぼくの両足はますます震えた。このあたりから、いよいよこれは夢なんじゃないかと疑うようになった。

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藤村さんはいらないものとして、札幌のどこかの居酒屋の靴箱の札を提供してくれた。酔っ払ってどこの居酒屋のかすら覚えていないらしい。そして「話のタネに」と、藤村さんはガチャガチャも回した。出てきたカプセルを取り出すのも、何故か緊張した。

藤村さんが引き当てたのは「テニスの王子様」のフィギュアだった。藤村さんは「いらねぇなぁ・・・」と笑っていた。

せっかくなのでフィギュアを持った藤村さんの写真を撮らせてもらい、Twitterにアップした。見る見るうちにリツイートとお気に入りが膨れ上がった。「いらないならくれー!」というリプライも山のように届いた。ますます夢なんじゃないかと思った。

そして藤村さんは、フィギュアを片手に、雨の中いらないものガチャガチャを後にしていった。同じどうでしょう好きのスタッフの方と、生で「藤やん」に出会えた感動をしみじみと分かち合ったのだった。
 

楽しくて幸せで、夢のような週末でした。

正直、この文章を残すかどうか、本当に迷った。傍から見ればこんな文章、ただのつまらない自慢話に過ぎないからだ。だけど、自分の中であのときの感動や衝撃は残しておかなきゃいけない、と思って、こうして文章にしている。

あの日のことは、今でも幻だと思っている。だけど、手元に残った藤村さんとのツーショットが、辛うじて幻じゃなかったことを示してくれている。藤村さんと握手したときの、あの温かくてぐっと力のこもった手の感触は、一生ぼくの右手から離れることは無いに違いない。

「いらないものガチャガチャ」スタッフは、全日希望出しておけばよかったと激しく後悔するくらい楽しくて、幸せな時間だった。「何がでるかな?」というワクワク感と、欲しかったものを当てたお客さんの嬉しそうな表情が心の支えだった。また同じような機会があれば、迷わず手を挙げようと思う。

DPZ関係者の皆さん、スタッフ・参加者の皆さん、そして藤村さん、本当に、本当にありがとうございました!!

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