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SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

市民会議に参加して、これ本当に市政に反映されるのか?と思った話

何か月か前、僕宛てに市役所から一通の封書が来た。家族と暮らしているのになぜか僕だけ。なに、なんか税金払い忘れたか???と訝しく思いながら封を開けると、「無作為に抽出された1800人にお送りしている」らしいアンケートだった。しかも市民会議のお誘いまで入っている。なんじゃこりゃ???

うちの市は8万人ほどの人口がいて、18歳以上にしか送っていないのでたぶん数千人は省かれるんだろうけど、それでもそこからの1800人ってまあまあの確率である。どういうわけか僕はこういうのに当たりやすい星の下に生まれているらしい。受け取って思わず苦笑が漏れる。

でもまあなんとなく面白そうだしこういうこと滅多にないから、と興味本位で市民会議の出欠席のハガキは「出席」の方に○して送ってみた。ちなみに定員は55人で多ければ抽選。まあ1800人全員が出席に○するわけないだろうけど、さすがにここの抽選は漏れるだろうなー・・・

・・・と、送ったことをすっかり忘れたある夏の暑い日、「当選しました」のハガキが市役所から来た。うそだろ。

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というわけで、「市の観光」をテーマとした2度に及ぶ市民会議に参加することとなった。1度目は8月末、福岡から帰ってきた翌日。そして2度目はこの土曜日にあった。

初日、どういう流れかも掴めぬまま福岡疲れが残る中会場に行くと、年代バラバラの市民が7~8人でグループを組んでワークショップ形式で進めていく形式だった。で、明らかに僕がテーブルで最年少だったので控えめにしてようと思ったら、ここは若いもんが!と同席のおっちゃんたちに推薦され、結局リーダーを務めることに。

まあ、リーダーの押し付け合いで貴重な時間を消費するわけにはいかなかったし、むしろこういう形式のワークショップにも慣れてるから良かったんですが。

それにしても自分のチームは活発に議論して下さる方ばかりで、しかもとても的を得た発言も多く、外部から来てくださったファシリテーターの方の助けも借りてなんとかリーダーを務めることができた。これは本当に有難く、発表もそれ以外も全面的に手厚いサポートまでして頂き*1、このメンバーでほんと良かったと思えるほど。

2日目の終了後、一応みなさんに自分の名刺をお渡ししたけど、正直このままお別れするのが非常に惜しいと思うほどのメンバーだった。今のところ連絡もないし、ひょっとしたら同じ市民なのにもう会えないかもしれない。

僕はもう祖父母と同居していないし普段親以外の親世代の人と話すことなんてそんなないので、こういう環境で対等に議論を交わせたのはすごく自分のためにもなったし、その点ではとても面白かった。
 

一方、惜しいなーと思ったこと

ワークショップに参加する中で、果たしてこの市民会議に市はどれだけ本腰を入れているのか、本気でいるのか、がちょっと見えなかった。

例えば構成にしても、グループワーク→発表→グループワーク→発表、の繰り返しで、他チームが僕らの案をどういう目で見ているのか何一つ聞けなかったのが大いに不満だった。一応発表後に質問ありませんかー?と聞かれたけど、あの場で挙手する勇気を持つ人ってそうそういないと思うし、時間も押し気味で余裕もなく手は挙がらず。

当然グループの中での議論より、広くいろんな人の話を取り入れた方がより良い案になるし、新たな発見を得られる(と、僕は思っている)。ワークショップってそういうもんなんじゃないのかなあ、と思いながら、結局他グループとの交流がないまま閉会したのは激しく残念だった。

しかもファシリテーターも市役所の人間どころかわざわざ他の地方から呼ばれてた方々だったし*2、議論に市役所の人が入ってくるのかと思ったらそうでもまったく入ってこなかったのが意外だった。

そもそも、うちの市は京都・奈良という日本でも指折りの超観光都市に近接してる上に、隣の市には10円玉の裏側でお馴染みの平等院鳳凰堂がある。これら3都市に負けない観光の案を、と言われたって、そもそもうちの市には平等院クラスの観光地が無い上に、行政に明らかにやる気がないのも目に見えている。

なのでうちのチームの結論は「どうあがいても京都奈良に勝てへんから、我々が住み良い街にしつつ違う観光アプローチ考えようや」というスタンスだったのだが、それでも真面目に限りある観光財源を駆使した魅力ある街づくりを提案したチームもあって、思わず感心した。

だけど。
 

その提案、ほんとに生かしてくれるんですかね?

一応市側の説明としては「貴重な意見として市政に反映させて頂きます」ということだったんだけど、正直本当に生かされるのかは半信半疑でいる。

実はこのワークショップ、1日半という時間は取っているものの、アイスブレイクや発表の時間抜くと議論していたのはせいぜい5時間半ほどだった。これでも昨年度より時間が増えたらしいのだが、今回も各チーム圧倒的に時間が足りてなかったらしい。

僕らが発表した案も、絶対いろいろ詰めていくうちにボロがでる案だと思っている。だからこそ、僕は戦略発表のとき「これ、誰がやるんですか?」「もっと企画詰めないと、こんな短時間で出た案なんて絶対無理ですよ」「だからもっと市民会議やりません?最低限月イチとかで継続してやんないと」とグループを代表して発言させて頂いた。

なんか市長や市議会議員を前にしてこんな発言しちゃったらしいのだが*3、別のテーブルに座ってた参加者の方が何人か同意するようにうなずいてくださったので、僕は発表して良かったと思っている。

そのあと、市役所の人にずいぶんと耳の痛い意見を・・・と言われたけど、いやむしろこれくらいの気概持ってやんないとだめでしょ、本気でこんだけ市民会議開いて市の改革進めたいんなら、という気しかしなかったし、自分のいたテーブルはみんなそう思っていた。
 

いち市民として思うこと

正直、市民の体力と時間をただ搾り取るだけで机上の空論で終わらすなら、この市民会議やらないほうがいい。

一応薄謝を頂けるらしいけど、結局それも税金だし、それなりに税金かけてこの市民会議やるなら、何が何でもこの案実現させます、不可能でも代替の案をなんとしてでも、という気概が必要だと思う。とことんやるべき。すごい良い案もあっただけに勿体なさすぎる。

それが市側からさほど感じられなかったのが、非常に残念に思えた市民会議だった。

同時に、僕自身こういうワークショップの運営に関わることが年に数度あるので、明確なテーマやゴールの設定、参加者に得てほしいもの、ってめちゃくちゃ重要なんやなあ、ということを学ばせてもらった市民会議だった。面白い市民の方々にも会えたし、全体的には参加して良かったと思ってます。これが実現するかどうかはさておいて。

*1:休憩中に発表準備してたらさりげなくコーヒー持ってきて下さったときはマジで泣きそうになった

*2:その皆さんの仕事内容に不満はなく、むしろ議論しやすい雰囲気も作って下さったので感謝してます

*3:市長さんいますよ!と同じテーブルの方に発表前言われたけど、発表中はそんなこと忘却の彼方だった

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