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SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

僕が『NPO』という働き方を通して子どもたちと関わるワケ

今週のお題「今の仕事を選んだ理由」

今あなたの職業は?と聞かれると、一応「NPOのスタッフやってます」と答えるようにしている。

いまさら説明するまでもないかもしれないが、NPOというのは「特定非営利活動法人」とも言われ、すごく平たく説明すればお金儲けではなく社会的な事業・活動を主にやっている組織のことを指す。こう書くと一切お金を稼いじゃいけないように思われるが、一応NPOを生業とする人もそれなりにいる*1

が、基本的にはお金より社会貢献が重要視されるので、ぶっちゃけ「稼ぎ」は少ないし、中にはそれなりに活動しているNPOの代表なのに活動の裏でアルバイトをしてようやく生計を立てている人だっている。僕も一般的な25歳の収入と比較してもはるかに貰ってない自信がある。

でも、この仕事をやっていてよかったとよく思う。

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NPO、とひとくちに言っても色んな団体があって、例えば環境保全だったり地域活性化*2、それこそ災害支援団体もNPOで運営されているものが多い。うちのNPOでは主に子どもたちの自信低下問題を何とかするために、子どもたちはもちろん保護者や教師向けにもワークショップをやったりしている。

今のNPOは、1年半前に岐阜から地元の関西に戻ってきて、ひょんなことで入ることになった。それまでも子ども関係のボランティアに携わっていたし、将来的に教員を目指すなら子どもと関わり合える環境がいいなー、と思っていたところに、今のNPOがイベントを開くよ、とFacebookで通知が来た。

そこのNPOは昔友人の紹介で数度イベントの写真係をしたことがあって、元々縁はあった。日々Facebookの活動報告を見ていて「こういう形で子どもにアプローチするのおもしろいなー」と思っていたところだったので、すぐに参加ボタンを押した。

で、活動を詳しく聞いて、そこから気が付けばスタッフになっていた。

その当時、人に何かを教える能力を身に付けたいけど、勉強ではない何かを通して能力を身に付けたいな、と思った矢先に後述する事業のことを教えてもらって、すぐに見学に行ってこれだ!と思った。来週も見学来ていいですか、の繰り返しが今を作っている。

僕は子どもの頃から「お金を貰う」ということにそこはかとない違和感を覚えていたこともあって、何かするときはいまでも「お金」よりも「環境」や「やりがい」を先に取ることが多い。それと通ってた大学の方針と無個性が嫌で、就職活動もしなかった。なので、NPOという働き方はことのほか自分に合っていた。
 

いまやってること

うちの運営部門の中に、毎週計画や目標を子どもたちが立てて、それを反省したり振り返る教室、というものがある。ここでは教科学習は基本的に教えていない。あくまで「今週は数学のワークを20ページやります」とか、そういう計画を組み立てるための教室。

今、僕はこの事業にメインで関わっている。一見何ということを教えてるんだと言われそうだが、これが実はかなり重要なのだ。

いまの子どもたちは、これをしたい、あれがやりたい、ということを案外言わない。きっと今の大人にも言えない人が多いと思う。

何故かと言えば、その「やりたいこと」を周囲が否定するかもしれないという恐怖を心のどこかに抱えているから。次の期末試験で400点取ります。いや中間試験で320点しか取れんかったのにお前には絶対に無理やで。将来警察官になりたいです。お前には絶対警察官なんて向いてない。

みんな、こうして否定されるのが怖いのだ。

それが引いては、自分は何やってもできない人間だ、という劣等感につながり、無気力な子どもたちというレッテルを張られることになる。でもそれは本人自身の問題もあるかもしれないが、周囲で支える大人に責任がまったくないとは言い切ることができない。みんながみんな、反骨心を持っている訳ではない。

だからこそ、その子のやりたいことに近づけるようにこの教室で努力する。320点だった中間から期末で400点取るにはどうすればいいのか。圧倒的に点数が低かった英語を何とかしなきゃ、数学はこういう勉強法を試してみよう、いやそもそも400点と言うのがハードル高すぎるから350点にしよう・・・。

彼らは「目標」に対して毎週大真面目に向き合っている。

不登校気味だった生徒はまず生活リズムを立て直すことを第一にして、「日付が変わる前に寝る」という目標から始めた。どんな小さい目標でもいい。やがて生徒は見事生活リズムを立て直すことに成功し、学校にも復帰して毎日イキイキと生活している。

こういう変化に直面した瞬間こそ、この仕事をやる上で最大の喜びなのである。
 

きっとしばらくはこの生活が続くでしょう

僕はよく自分のことを「スクランブル要員」と表現することがあって、ある程度仕事に余裕を持たせてどこかで「ちょっと人手足りないから来てくれ!」と指名されたときに動けるような立場でありたいと思っている。今のNPOでも他のスタッフが動けないときに代打で動くこともままあるし、外部から声がかかることもある。

でも、こんな生活は所帯を持ったりしたらまず間違いなくできないし、将来的にやりたいことはまだまだある(そのために今教職免許を取ろうとしている)ので、延々とこの生活をするつもりはない。もしそうなれば、どこかで今のNPOに携われてたらいいな、と言う気持ちでいる。

ひょっとしたら、よそにいけば同じような仕事でより高い対価を払ってくれるところがあるかもしれない。だけど今のNPOのメンバーだからこそそれなりにスタッフとしてやっている面もあるので、何か大きいことが起こらない限りまだしばらくはこんな生活を送るだろう。

NPOのスタッフをやってて思わぬ会社や人と一緒に仕事ができるのも楽しいし、今のNPOでやってることは自分のなかで誇りになっている。だからこそ、そんなに稼げなくても毎日それなりに楽しく生活している。もちろん、辛いこともあるけど。

*1:アメリカではNPOのスタッフとして、平気でそのへんの社長より稼いじゃう人もいるらしい

*2:ちなみに一応うちの団体でも商店街との連携事業もやってはいる

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