SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

銭湯を出て鴨川の川風を浴びる贅沢。―「サウナの梅湯」に行ってきました

家の風呂が工事でしばらく使えないことになった。

で、夜に京都市内で打ち合わせがあった火曜日、風呂どうするかなーと思案していたところに、そういえば打ち合わせ先のすぐ近くに以前からずっと気になっていた銭湯があったのを思い出し、そこでひとっ風呂浴びてから打ち合わせに行くことにした。
 

「サウナの梅湯」

河原町正面にある「ひとまち交流館」の裏手、五条通から高瀬川木屋町通沿いに少し下がると、「サウナの梅湯」という6文字のネオンが目立つ建物がある。

この辺を夜に通りがかると、数十mほど離れた河原町通の交差点からでもこの6文字のネオンがいっそう映えるのだが、実は評判を知ったのはそこじゃなくて、京都のまちづくり界隈の人たちや銭湯に明るい人たちがよくイチオシしていたからだった。

4月とは思えない暑さな上、某大学の授業終わりの時間と重なった満員電車に揺られていたこともあってさっさと汗を流したい。番台のお兄さんに430円払って脱衣所に向かう。頭上のテレビでは、ロザンの菅ちゃんがカタコトの英語で外国人観光客と会話している。

夕方のまだ早い時間ということもあってか、見渡す限り両手で数えられるくらいの客しかいない。最近銭湯と言えばやたらと混み合うスーパー銭湯に行くことが多かったので、こののんびりした雰囲気はむしろありがたい。

無料で借りたシャンプーとボディソープで汗を洗い流し、ちょっと深めのお風呂にドボン。あとで気が付いたのだが「ぬるめ」と「あつめ」、あと日替わりのお湯があった(この日は紫色の酵素の湯だったらしい)。熱い風呂が苦手な僕としては「ぬるめ」の風呂に非常に助けられる。

「サウナの」という枕詞があるくらいなので、ついでにサウナにも入る。身体をタオルで一回拭いてからドアノブに手をかけようとしたら、「水を使うと、ドライサウナ(200万円します)が壊れて営業できなくなります」と言う張り紙に気が付き、一瞬ギョッとする。に、200万か・・・。

とはいえ、身体拭いたし水を持ち込んでる訳ではないので、気にせずに2度サウナに入る。その2度とも、サウナから出るときにドアノブが異様に熱くて火傷しかかるが、そんな痛さはシャワー*1でサウナの汗を流した瞬間、どうでもよくなる。あ、やばい、これ銭湯にどっぷりハマる人の気持ちが分かるわ。

時間もいいころ合いになってきたので上がると、いつの間にかテレビではMBSの西アナが神妙な表情でニュースを読んでいた。よく考えりゃこんなどっぷり風呂に浸かったのは久しぶりかもしれない。

喉がカラッカラなので、散々迷った挙句「シーホープ」なるメロンソーダを買ってみる。ああ、うめえ。

どっぷり風呂に浸かるうちに、なんとなく鴨川を眺めたくなり、梅湯を後にしてから30秒ほど歩いて鴨川に出てみた。川風が実に心地良い。

と同時に、おれ今なんかすごい贅沢な時間過ごしてる!?と気が付いた。長いこと京都に住んでいるけど、こんな「京都の楽しみ方」もあるんだなあ、と夕方の鴨川を眺めながらしみじみ思った。

しばらくあたりを散策してまた梅湯に戻ると、件のネオンが光っていた。この後の打ち合わせにものすごくさっぱりした状態で臨めたのは言うまでもない。
 

銭湯、良いなあ

梅湯は普通に銭湯に入るほかにも結構いろんなイベントをやってるらしく*2、機会があれば覗きに行きたいところ。それでなくてもこの界隈は打ち合わせの道中とかでよく通るので、またタオルと着替え持ってのんびりしに行きたいなー、と思った。

京都って、都心部でも一本路地に入れば銭湯に行き当たることが結構あるし、ものすごく雰囲気の良い銭湯も梅湯に限らずそこかしこにある。打ち合わせ前後の空いた時間に近くの銭湯でどっぷり風呂入るっていうのもおもしろいなあ。良い非日常を味わって気分転換になった夕方だった。
 

ちなみに

このエントリ書いてたら、番台に座ってた梅湯の店主さんのインタビュー記事を見つけた。

そうか、同い年だったか・・・。

*1:なんか水風呂にドボンと入るの心臓に悪そうな気がしてダメなんですよねぇ

*2:ちなみに28日にはなんと浴場でライブ(!)があるらしい