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SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

近鉄特急で修学旅行生の勘違いを救った話

特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本

全然JR西日本での話じゃないんだけど、思い出したことがひとつあったのでとりあえず書いてみる。
 

それは10年くらい前のこと

当時高校生だった僕は、その日朝に京都に寄った後そのまま奈良へ向かう予定があった。京都・奈良間はJRと近鉄と言う2つの交通手段があるのだが、時間と場所的な制約を考えて向かったのは近鉄京都駅。

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※もちろん別日の写真です

しかし駅に行ってみると先に出るのが急行ではなく特急だった。近鉄の特急は切符とは別に特急券を買う必要がある。急行を待てば特急券の節約にはなるが、急ぎだったのともう面倒だったのでさっさと特急で奈良に向かうことにした。

さて、京都・奈良という修学旅行の定番の両都市は1時間もあれば楽々移動できるので、大体の学校は修学旅行で「京都だけ」「奈良だけ」ではなく、2都市セットにした行程を組む。すると、京都から奈良(逆も然り)に向かう電車に乗ると、たまに修学旅行生と乗り合わせることがある。

そして、この特急にも、5人の修学旅行生の小グループが同じ車両に乗り合わせていた。これから奈良観光なんだろうなあと思っていると、なんかその小グループの様子がおかしい。あれ?と思っていると、僕の通路挟んで向こうに座ってたサラリーマンにこう声をかけていた。
 
すいません、私たちその席なんですけど・・・
 
ん!?

サラリーマン、いや自分この席で合ってるんですけど・・・と特急券を示しながらギョッとした表情。そして真横で勃発した想定外の事件に思わず気を取られる僕。やり取りから察するに、どうもホントに修学旅行生が持ってる特急券は今まさにサラリーマンが座ってる席で間違いないらしい。

座席のモロ被りが判明して対処に困るサラリーマンと修学旅行生を横目に、滅多に近鉄の特急なんて乗らんけどこんなこともあるんだねえ、と思っていたのだが、修学旅行生の持つ特急券がちらっと見えてしまった僕は、ある事実に気が付いた。

慌てて横からサラリーマンと修学旅行生に割って入る。

「あのー、これ8時半の電車ですよ

「へ?こいつは何を言ってるんだ?」と怪訝な表情を僕に向ける修学旅行生たち。やがてすぐにその表情は恥ずかしいというか、「あああすいません!!」みたいな表情へと変わった。

この場面、正解だったのは最初から座っていたサラリーマンのほうだった。僕が乗っていたのは京都駅を8時半に出る電車。ところが、修学旅行生が持つ特急券京都駅を9時半に出るものだった。どっちも奈良行きだったので、紛らわしいことは確かなのだが。

ふと、修学旅行生の持つ特急券の「京都9:30発」の文字が目に入った僕は、そういうことか!と慌てて双方に指摘したのだった。

指摘したころにはもう京都駅を発車していたのだが、9時半の特急券を持っていた修学旅行生がその後次に停まる丹波橋の駅で降りたのか、はたまた結局そのまま奈良へ向かったのかは、正直覚えていない。が、電車の中で人助けした貴重な記憶として妙に自分の中で残っている。

それにしても、今京都駅とかで乗るバスに迷う修学旅行生を見かけてもとても声なんてかけれないのに、いくら修学旅行生がほぼ同年代だったとはいえ当時の僕はどんな強心臓を持ってたんだか・・・今まったく同じシチュエーションがあったとしても、あんな冷静に指摘できない、と思う。

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/jrwest

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