SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

初勝利ばかり観る神戸、今回も。【2016観戦記#5 7/27vsオリックス】

いまさらのように先月末に見た野球の試合について書いてみる。

関西に住んでいながら、ここ数年とんと縁がない球場がひとつあった。それがほっともっとフィールド神戸。確かにうちから2時間半は見積もっておかないとキツい球場なのだが、なんかタイミングが合わなくてご無沙汰してしまっていた。

で、今年、ロッテが神戸で試合するのは7月末の平日ナイター2つのみ。神戸でのナイターは昔ヘイデン・ペンの来日初勝利を観戦した時に見事に終電を逃したトラウマがあるのだが、花火も上がるしやっぱり行きたいなあと思って参戦することにした。

それにしても角中と並んで根元がレフトの守備練習する日が来るとは。
 

スタンド全員度肝を抜かれたスタメン発表

いつも通りグラウンドルールが流れ、「大変長らくお待たせいたしました」とスタメン発表の時間。いつも通りめいめいがゲーフラやタオルを掲げるお馴染みの光景。しかしこの集団が次の瞬間、全員動揺を隠せなくなった。

「1番、セカンドベースマン」
・・・おっ?いくら調子悪いとはいえ中村奨吾を1番に持ってくる荒療治か?
「背番号17」
・・・はっ?
ヤマイコ・ナバーロ


そりゃ思わず写真も白飛びするよね。

ええええええええええ。

来日以降主に6番、たまに5番や7番を打っていたナバーロ。当然来日初のリードオフマンである。

いや、まあ、韓国ではそこそこ走れる選手だったことは知ってたのでよく考えれば別におかしくもない起用なのかもしれないけど、それにしたってなかなかな抜擢である。間違いなく今日の鍵はナバーロだな、と、始球式で打席に立ったのに空振りせず棒立ちだったナバーロを観て思った。
 

そして、1番ナバーロは初回に地味~~~に機能した

プレイボールしてすぐ、そのナバーロがショートへの内野安打で出塁すると、デスパイネのタイムリーでナバーロがあっさりと先制のホームを踏む。これだけ見れば1番ナバーロ作戦は成功と言えるが、結局この日1番ナバーロがハマったのはここだけ。

デスパのタイムリーで先制したその裏、先発・二木がT-岡田にあっさり犠牲フライを打たれて同点にされると、3回裏には糸井がタイムリー打って勝ち越される。4回裏のピンチはナバーロが超体を張ってゲッツーに仕留めるも、相手の先発・山田のスローカーブに翻弄される打線が0を積み重ねる。

7回、ようやく井口さんの技ありライト前と鈴木大地送りバントでチャンスを作ったものの田村が三振。その後打撃不調の中村奨吾に代えて、福浦先生にすべてを託すも力ない内野フライでチャンスを潰す。

するとその裏、大谷が呆気なく追加点を献上し、8回表に作ったチャンスは首位打者角中がまさかまさかのゲッツーでぶっ潰す。ここまで信頼できる打者がチャンスを潰してたらツラいよなー。運にもツキにも見放され、9回表は守護神・平野佳寿の前に手も足も出ず。

よく考えれば今年公式戦で初めて負けたな。
 

またか、また初勝利か

ところで、僕はほっともっとフィールド神戸に来ると、結構な確率で誰かの初勝利を見届けている。先述したヘイデン・ペンに始まり、昔ロッテにいたレデズマの来日初勝利もここで観た。オリックスの前田と言う投手のプロ初勝利もここで見届ける羽目になった。

で、今回のオリックスの勝ちは、先発・山田のプロ初勝利だったらしい。

これまでいろんな球場で観戦しているが、ここ以外にプロ初勝利系を見届けたのは今年の京セラドームで勝った我がロッテの関谷ぐらいである。ほんとこの当たりっぷりは謎としか言いようがない。年に1度来ればいい方の球場なのに。

でも、やっぱりこの球場はいつ来ても最高の球場だと思う。来年も何とか足運びたいなあ。

夏の夜空に願い込めて。

一緒に観戦したみなさん、ありがとうございました!