読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

はじめてのろうりゅ

ありがたいことに来月、2件ほど講演のオファーをいただいた。

ひとつは不登校の子を持つ親の会での講演なのでターゲットや届けたい話もある程度絞ってお話しできるのだが、もうひとつがいわゆる市民講座のようなもので、このテーマならなんでも大丈夫です、とメッセージが来た。ということは、こっちである程度ターゲットやゴール*1を考えなきゃいけない。

簡単なテーマとタイトルはなる早で先方へお送りする必要がある。でも家のデスクでパソコンとにらめっこしてても事が進まないので、思い切って環境を変えてみることにした。トートバッグに着替えとタオルを適当に詰め込んで家を出る。

f:id:superexp221:20140914181142j:plain

どういう訳か、近くのスーパー銭湯のサウナや屋外風呂で何かを考えていると、奇跡的にアイデアが降ってくることがある。

これが不思議なもんで、いくらYoutubeで環境音を垂れ流して考えていても思いつかなかったことが、屋外でぼけーっと夜空を眺めながら風呂に入っていると急に「あっ!」と思いつくパターンが結構多い。そんなわけで、今日もそのパターンに賭けてみることにした。

とりあえず身体を洗い、屋内の薬草風呂に浸かっていると、館内放送が不意に流れる。

まもなくロウリュサウナを行いますので、ぜひサウナへお越しください・・・

ロウリュサウナ。

聞いたことはあった。でも、銭湯のいたるところに貼られているロウリュサウナの説明書きで知ったんじゃなかった。どこで知ったんだっけ?と薬草風呂で考える。

・・・ああ、そうだ、華丸さんのネタだ。

細かすぎて伝わらないモノマネでやってた、博多華丸のウェルビー福岡というサウナのネタ。これを何度も見てたせいで、ロウリュという言葉だけ頭に入っていた。でもこのネタ以外に僕の頭の中にロウリュの引き出しはない。華丸さんがネタで淡々と説明してた記憶はあるが、中身なんて覚えちゃいない。

というわけで、華丸さんがとんねるずの前でネタにしていたそのロウリュサウナとやらを、せっかくの機会なので僕も体験してみることにした。中のテレビがニュースの終わりを告げチョコレートの温度差の違いについてやり始めたころ、店員が入ってきてロウリュサウナが始まる。

「本日担当させていただきます(店員の名前)と、(もう片方の店員の名前)です」

その瞬間、サウナに集った20人弱の素っ裸の男たちがなぜか拍手しだす。え、これがロウリュのマナーなのか。華丸さんそんなところも指南してたっけ?

戸惑っていると「ロウリュを初めて経験される方は?」と店員が問う。当然僕は初めてなのだが、なんか手を挙げる気にはならなかった。すると他も手を挙げず「では、皆さん経験者ということで」とさっさと始まる。どうやらここで手を挙げていたら僕のために20人弱が説明を受ける羽目になっていたらしい。

いろいろ躊躇った結果、右も左も作法がまったく分からないまま始まるロウリュ。

ロウリュサウナとは、最初にサウナストーンにアロマ水をぶっかけて蒸気を発生させて体感温度を上昇させて、そこからうちわで扇ぐサービスを指しているらしい。どうやら厳密にいえばうちわで扇ぐのは「アウフグース」と言うらしいのだが、僕が手を挙げなかったのでその説明はない。

で、グレープフルーツのにおいがしたアロマ水をかけると・・・おー、これは確かに一気に暑くなる。ほぼ満室だったせいもあるかもしれない。明らかに汗がどんどん出てくるのがよーくわかる。

テレビの画面に「それ知らなかった!」と驚嘆の顔を見せる加藤浩次が映し出されたころ、ひとりひとりがうちわで扇がれた。僕は真ん中の段に座っていたのだが、下段の人に向けたうちわの風が僕を直撃する。お、おお、これは熱い。

そして僕に向けて扇がれた熱風を5回浴びる。はじめてのロウリュ、「♪ドーレミファーソーラシードー」などと元気な歌声をリフレインすることもなく、脳みそが沸騰するかというくらい熱くてたまらない。当然汗も止まらないが、なんか体内から生まれ変わるような感覚がしてさほど苦にはならなかった。

このあとこれがもう1ターン。2度目は「1から10まで好きな回数扇ぎます」というので、3度だけ扇いでもらってサウナを出た。僕の前に座っていた人は10度扇いでもらっていて、しかもその熱風がもれなく僕も直撃するもんだから、2度目は都合13度熱風を浴びたことになる。初めてにしては浴びすぎだろう。

それにしても、昔はサウナなんてとても入れなかったのに、ある程度ロウリュの熱風にも耐えられるようになったのは歳を取った証拠なのかなあ、と思いながら、火照った身体を半身浴で冷ました。ちなみにサウナの後に水風呂にドボン、はなんか心臓が止まりそうで未だにやる勇気がない。

そして講演の中身は、煮えたぎる感覚に陥った脳みそではいくら風呂に浸かっていてもまったく考える気にならず、結局日を改めて先方にお送りしたのだった。

*1:参加者にどういう気持ちで帰ってもらいたいか

広告を非表示にする