SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

2018秋・暑すぎる東京3days1日目:8年ぶりの明治神宮とゲストハウスの悲しい顛末

いまさらのように2ヶ月前の旅行記を書き始めてみる。

根元俊一引退試合を観に千葉へ乗り込んだ10月の3連休。深夜バスで弾丸往復も考えたが、東京でやりたいこともあったので、「秋の乗り放題パス」なるJRの切符を使うことにした。要は「3日間連続で使う必要のある18きっぷ」で、2泊3日できっかり使い切れるというのも非常に都合が良かった。

心配していた台風25号も日本海側にそれ、東京に関しては天気の心配は不要。土曜日早朝、意気揚々と関西を旅立った。
 

京都→米原

が、ここで思わぬハプニングが発生する。

岐阜駅の手前で乗っていた快速電車がいきなり止まってしまった。左には岐阜在住時代、幾度となくその目の前を通った朝日大学附属病院。いや懐かしさに浸っている場合ではない。「信号待ち」としか言わない車内放送に業を煮やしてTwitterで検索をかけると、「岐阜駅で車両故障」との情報。ぎょえー。

どうやらこの電車が故障したらしい。

岐阜駅を10分遅れで出発。この先浜松では4分しか乗り換え時間がないので、これはもう予定の変更は避けられない情勢。「名古屋駅ナイスホリデー木曽路号に接続できません」という放送も流れてくる。ちっともナイスホリデーではない。

そのうえ、故障した電車はとっくに追い抜いているのに、なぜか停まったり進んだりを繰り返す快速電車。結局遅れは30分に広がり、「豊橋あたりで運転打ち切りの可能性」という想定をするが、なんとか浜松まで動いてくれた。もっとも浜松駅の手前でトドメに5分信号待ちをしたが。
 

→浜松→藤枝

実は遅れが広がる車内で調べたところ、結局都内到着は予定より10分遅れるだけで済むことに気付いていた。しかも、浜松から乗った電車を途中で降りても静岡駅で再び同じ電車に戻れる。ということで、どこかで1度降りることにしたのだが、ひとつハッと思い出したことがあったので、藤枝で降りることにする。

藤枝駅では10分しか時間がなかったが、あっさりとミッションコンプリート。

よく観ている静岡朝日テレビの深夜番組『ピエール瀧のしょんないTV』とコラボしたマンホールのふた。県外視聴者だとなかなか番組で取り上げられたものを目にする機会がない。そう考えると、あそこで電車が遅れたのは逆にラッキーだったのかも。
 

藤枝→静岡→熱海→品川→原宿

というわけで、さっさと藤枝をあとにする。途中、静岡から沼津まで約1時間、延々と左隣の爆睡する客にもたれかかられながらも、熱海での乗り換えもうまく繋がりなんとか都内入り。品川で山手線に乗り換えて原宿を目指す。

が、3連休初日午後の原宿を、完全に僕はナメていた。

改札を出ようとしたら、ひとつ改札口が故障していたせいもあってか、いったいなんのアトラクションを待ってんのよとツッコミたくなるくらいの大行列ができていた。いや、ひとつ改札が故障してるだけでこの混雑って何よ。どうにも理解できんなこの街は、と思いながら改札を出て、明治神宮へ向かう。

さっき書いた「東京でやりたいこと」というのは、明治神宮内の庭園の最奥にあるパワースポット・清正井の写真を撮ることだった。

この旅行の2週間ほど前、使っていたiPhone6sが急に壊れてしまいiPhoneXSに機種変した。するとそれまで使っていた清正井の待受写真のサイズがまったく合わなくなってしまった。ならば、改めて写真撮りに行くか、ということで、7,8年ぶりの清正井へ。ちなみに清正井がある庭園には500円の入場料がかかる。

ちょうど待受にするとご利益があると話題になりだした7,8年前、清正井の写真を撮るために3時間待ちとかザラだったらしいが、いまではほんの数分待つだけで何枚も撮ることができる。一眼レフ、iPhone、と何枚か写真を撮って、さっさと庭園から撤収。

せっかくなので明治神宮にもお参りする。ここは8年前の初詣で来て以来。

・・・ということで、あっという間に東京でやりたいことが終わってしまった。このあとはまったくのノープラン。今回もまた別に誰かに会う予定もないし、ひとりで東京を徘徊するしかやることはない。

と思っていたのだが、ここであることを思い出し、明治神宮に隣接する代々木公園へ。

この10月の3連休、代々木公園のイベントスペースで北海道フェアが開催されていた。なんでそれを思い出したのかと言えば、事前にTwitter北海道テレビがブースを出すという話を知っていたから。

どこだ?と会場をさまようこと数分、あまりにもわかりやすすぎる目印に笑ってしまった。そう言えば今度の『水曜どうでしょう』のDVDはヨーロッパ20カ国完全制覇だっけか。

そろそろ夕方。少し遅いおやつどきに、前月大地震の襲った北海道への応援の意味も込めてなにか買って食べることにする。理想はなにかサッパリした食べ物・・・と考えているところに、あまりにも魅力的なモノを発見してしまった。

これ、ぜーんぶ冷凍イチゴを削ったもの。これで600円は正直安いと思う。理想通りのサッパリしたイチゴの酸味に疲れもいくぶんか和らぎ、再び東京の喧騒に身を投じる。
 

原宿→浜松町

いい感じに夕暮れになってきたわけだが、ちょっと動くのが遅すぎた。山手線で浜松町まで向かい、増上寺のあたりを目指す。

ちょっと暗いかなー。もうちょっと明るい時間帯にたどり着けばよかった。すべては北海道フェアに長居しすぎたせいだ。

東京タワーのあたりを散策しているうちに日没。浜松町に戻るはずが、気がついたらひと駅先の新橋まで歩いていたので、ここから再び山手線移動。今日の宿を取った上野に向かう。
 

新橋→上野

秋葉原に停まったのは覚えている。そこからぼけーっと寝ずに揺られていると、ある駅でドアが開く。ああ御徒町だなー、次で降りなきゃなーと思っていると、突然けたたましい発車ベルが鳴る。それでふとドアの上の画面を見ると「上野」と出ていた。

へ?

上野?

やっべ、降りねば。

乗ってくる客に大荷物で思いっきりぶつかりかけながらも大慌てで下車。本当にそこは上野駅だった。だったら御徒町の駅はいつ停まり発車したのだろうか。まったく寝ていないのに、不思議な山手線に乗ったものだ。

さて上野駅から少し歩いて、今夜は初めてのゲストハウスにチェックイン。3連休の頭で宿泊料金も高騰する中で3000円ちょいでゆったり休める寝床を確保できたのは大きい。いったん荷物を整理して再び歩き回ろうかと思ったのだが、横になるうちに非常に面倒になり、電車移動は止めにする。

しかし夕飯は済まさなきゃいけなかったので、東京の駅前にならどこにでもある日高屋で中華そば。だがこの選択が後に軽い悲劇を引き起こすとは夢にも思わなかった。

ゲストハウスへ戻る途中には、スカイツリーがはっきりと。

ところでゲストハウスと言えば、僕は共有スペースで宿泊者同士が自由に交流するようなイメージが強かった。実際フロントのお兄さんも「じゃあ仕事が終わったらやりましょうか」と乗り気だったのだが、共有スペースを覗くと難しい顔でパソコンに向かう外国人宿泊客が2人だけ。

「いつもはあるんですけどね・・・」とお兄さんも渋い顔をする。でもまあ、思ってもない時間に突然始まったりするからなぁとなんとなく寝ずにベッドでごろごろしながら時間を潰すが、一向に交流が芽生える気配がない。どうやらやる気があるのは僕とお兄さんだけのようだ。

結局、23時半に

「じゃあ、今日はお開きにしますか・・・」

というお兄さんの最後通告により、とうとう交流パーティーは開かれずに終わった。

もちろん、ふて寝した。
 
(2日目に続く)