SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

新年早々、読書術を比較する【今週読んだ本のふりかえり:2019/1/1~1/6】

昨年末の2018年読んだ本のふりかえりで「来年はアウトプットを意識する」と宣言した。その一環でブログに簡単な書評を残してみる、ということを書いたが、さっそく試してみようと思う。なお、いつまで続くのはホントに未定。
 

1. 樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』サンマーク出版

読んだら忘れない読書術

読んだら忘れない読書術

前述したが、今年の読書のテーマは「アウトプット」と決めていた。で、元日、近所のブックオフへ行ったらこの本がやけに推されていたので、これは今年一発目に相応しいと思い即購入。そしてまえがきで「覚えてない読書は意味がない」と一刀両断されて、はいその通りですと潔く頭を下げる。

が、電車移動などの隙間時間を駆使して読書する樺沢先生のスタイルは、同じく通勤の電車内を読書に費やす僕とよく似ていた。制限時間を設けたり細切れの時間で集中して本を読むと集中力がぐっと高まるそうだが、これも僕の電車移動のパターンと合致する。あれ、結構できてるな。

というわけで、なんだか勝手に樺沢先生に背中を押してもらえたような感覚になった。

もうひとつ、Amazon Primeに登録するとKindleアプリ経由で何冊かの本が無料で読めること(Prime Reading)はお恥ずかしながらこの本で初めて知って、読み終えると同時にすぐにAmazon Primeに登録してみた。そういえば僕は昨年初めてクレカを手にしていたのだった。

が、いまのところPrime Videoでひたすら「内村さまぁ~ず」観るか、Prime MusicであいみょんとかSuchmosなどあまり聴いてこなかった流行りの曲を流す程度しか使ってないので、この本が動機づけになったのかは限りなく微妙。しかも「内さま」観終わったらM-1観返そうとすら思ってるし。
 

2. 出口治明『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇』文藝春秋

APU(立命館アジア太平洋大学)の出口学長と言えばライフネット生命保険社長時代からあらゆる世界史の本に定評があるが、2018年から日本史も始めていたとは思わなかった。結論を書けば、次に出てくる「中世篇」に期待を持てる一冊。

人類誕生を出発点として、白村江の戦いで絡むことになる唐や新羅百済の歴史を踏まえながら圧倒的な読書量と情報量が強い出口さんらしい整理で振り返っていく日本史は読み応え抜群。登場人物がどういうわけか関西弁でやり取りしているのも大きな読みどころ。
 

3. 原田眞理『子どものこころ、大人のこころ|先生や保護者が判断を誤らないための手引書』ナカニシヤ出版

子どものこころ、大人のこころ|先生や保護者が判断を誤らないための手引書

子どものこころ、大人のこころ|先生や保護者が判断を誤らないための手引書

仕事柄、子どもとの関わりにまつわる本を月に5冊は読んでいるのだが、この本はかなり手広く子どもたちの行動についてカバーしている。いじめ、リストカットなどはもちろん、LGBT、大きな災害の避難所で見受けられる「地震ごっこ」「津波ごっこ」というところにまで触れられている。

たとえば遅刻を繰り返す子どもに対して、その遅刻という行動を責めることはぶっちゃけ、誰でもできる。しかしそれで良いのだろうか。その遅刻の背景に、親の育児放棄が隠されていたとしても、子どもを叱るべきなのか??

子どもたちだけではなく、先生のメンタルヘルスや保護者対応のコツなどにも触れられている。学校の先生なら手元に置いておきたい一冊。
 

4. 渡辺信・那須祐介『これって、数学?―日常の中の数学にふれる』日本評論社

これって、数学?―日常の中の数学にふれる

これって、数学?―日常の中の数学にふれる

からっきし数学というものがダメなのだが(教員なのに!)、今年は苦手な分野にも手を出そうと、複雑な数式を書いてなさそうな本を手に取った。これは神奈川の伊勢原で流れているコミュニティFMからできた本らしく、著者は大学教授とその教え子という関係らしい。

個人的に一番「確かに!」と思ったのが、「時速4kmで5時間進んだときの距離を求めなさい」という算数の問題。途中で休憩しているかもしれない、時速4kmからペースダウンしてるかもしれない、よくよく考えたら答えを「20km」と安直に出すのは危険な問題だ・・・!
 

5. 西岡壱誠『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』東洋経済新報社

数日前に樺沢先生の『読んだら忘れない読書術』を読んでたせいもあるのか、この本はとにかくこの2冊を頭の中で比較しながら読んでいた。なので、やや引っかかることが多々ありながら読了。

たとえばこの本、つまり東大生の読書術はとにかく付箋を用いて読むよう推奨されている。たしかに大事だ。僕もいま本の背表紙に貼っておける「ココフセン」という商品を買うべきか否か迷っているし、なんなら『読んだら忘れない読書術』はものすごく付箋をペタペタ貼って読んだ。

一方で樺沢先生の読書術は、さっきも書いたようにとにかく「隙間時間を有効活用せよ」スタイル。たとえ満員電車でもランチの待ち時間でも、なんならKindle持ち出して可能な限り読みなさい、ということなのだが、こうなるといちいち付箋を使う東大生の読書術を当てはめるのが難しくなる。

樺沢先生が『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』を読み、逆に東大生が『読んだら忘れない読書術』を読んだらどんな感想を抱くのだろうか。ちょっと気になる。

まあ、「東大生なら当たり前」と一般化されてるけど1万人くらいいる東大生が全員こういう本の読み方やってるとは到底思えないし、まず「東大生の読書のゴール」というのもよく見えてこなかったので、そもそも本を読む目的がズレてたらそりゃ刺さらないところもあるよな~とは思う。

あ、この本で言う「質問読み」とか「追求読み」あたりは参考になりました。というか、僕がその前に別の読書法の本を読んで勝手に比較してるから話がややこしくなってるだけあって、漠然と本を読んでる人にとっては目から鱗が落ちるのは間違いない。
 

6. 沢渡あまね・奥山睦『働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識』技術評論社

働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識

働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識

「問題地図」シリーズは興味深いラインナップが揃っていて一度読みたいな~と思っていたところに、たまたま図書館で1冊見つけたので即座に借りて読了。

組織で働く、ということが古くなる時代が来るのかも、と読んでいて思った。少なくとも副業NG、顔を合わせないのNGといつまでも言い張る会社は時代遅れと取り残されていくかもしれない。会社だけじゃない、学校現場の話をいろいろ聞いてると「餅は餅屋」の働き方が絶対に必要だと感じる。

個人的には「結論を最初に言う」「ナンバリングする」(ex. 話が3つあります)というシンプルコミュニケーションのコツが結構自分の中にすっと入ってきた。

ちなみに本文中「私の妻は保育士で・・・」と書いてあったのに、読みすすめていくといきなり「私の夫は・・・」という表現が出てきて一瞬面食らったのだが、単に共著で途中で著者が変わっていただけだった。その唐突さはちょっとびっくりした。
 

まとめ

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今週、ってか新年明けてからは、この1年の読書の方向性を決めるような本が多かった気がする。苦手な本にも手を出してアウトプットを意識する。今日図書館で借りた本もそういうところを意識したラインナップになった。

いつまでも○○術を知って自分の型を作るところにいちゃいけない気もするが、新年2週間はそういうものをとことん研究してもいいのかなあ、とも思う。

それにしても果たして来週もちゃんと書評残せるかな。