SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

第47回社会人野球日本選手権観戦記

たまには野球の話を。

毎年秋に京セラドーム大阪で開催される社会人野球日本選手権。ずいぶん昔に1度、たまたま京セラドームの横で仕事を終えたあとにやっていたので1度観に行ったことがあったが、

職場が大阪になって3年目、今年はなんかのんびりまったりと野球を観たいなあという欲が強くなり、ある日の仕事終わりにふらっと京セラドームへ向かって試合を観た。そしたらことのほかハマってしまい、結局3日間で4試合観たので軽くレポートにまとめておきたい。
 

1回戦 セガサミー vs パナソニック

その「ある日の仕事終わり」に観たのがこの試合。

開始早々セガサミーが内野ゴロの間に1点を先制し、セガサミー名物「ゲキテイ」こと檄!帝国華撃団の得点テーマが早速流れる。

が、

結論から書けば、両チームともものすっごいミスが多くてセガサミーに至ってはなんと5エラー。でもパナソニックパナソニックでエラーでもらったチャンスをことごとく潰したものの、満塁のチャンスでパナソニックの2番打者が走者一掃のスリーベースを打ったのがでかかった。

というかそのスリーベース、一二塁間を破った当たりにもかかわらずセガサミーのライトの動きが悪かったゆえのスリーベースであって、直後の守備からライトが交代していたのはまあそういうことなんだろうな・・・と。

パナソニック指名打者が、大阪桐蔭高校で我がロッテの藤原恭大の1代上にいた山本ダンテ武蔵。この代もセンバツは取ってるのでさてどうなってるか見ものだなと思っていたら第1打席はよもやのデッドボール。

第2打席もエラーで出塁するも、直後セカンドランナーが飛び出して挟殺プレー(パナソニックはこういうミスも目立った)の間、一塁ランナーのダンテはなぜか二塁へ行く素振りも見せずにただ突っ立ってただけで、なんで進塁しないのかが不思議でしょうがなかった。

パナソニックのコーチに鳥谷さんがいて、今日も背広姿で京セラドームにいる情報はつかんでいたのだが、勝利後普通に出てきて鳥谷さん選手とハイタッチしてたのには驚いた。え、普通に鳥谷おるやん!といっしょに観ていたファン仲間とうっかり感動した。
 

2回戦 東京ガス vs 日本生命

またもや東京勢vs大阪勢の試合。ロッテで言えば、美馬学&石川歩の出身 vs 井上晴哉の出身、という図式になる。

日生はとにかくヒットは出るもののあと1本が出ない。8回表は先頭がツーベースで出るも、タッチアップで三塁を狙ったら東京ガスのセンターがいい返球してタッチアウト。9回も先頭が出たがその後が続かずに敗退。

この試合は東京ガス側で見ていたのだが、チアが掲げるボードがずっと「スガ京東」に見えるのがすっごく気になった(グラウンド側からみればちゃんと「東京ガス」になっている)。

ちなみにこの日家に帰ってからも、とー!きょー!ガー!スー!とーきょーガースー!とーきょーガースー! の応援コールがなかなか耳から離れなかった。

そのうえ東京ガスの応援曲がなんか某家電量販店の曲っぽかったり、某パリーグの連盟歌っぽく聞こえたけど、それはたぶん似ているだけ。あの数々の曲の元ネタはいったいなんなんだろうと思いながら、東京ガスの勝利を見届けた。
 

準々決勝 NTT東日本 vs 東京ガス

また東京ガス、そして今度は東京勢対決。3試合観て東京勢か大阪勢しか観ていない。

球場入りした時点で、東京ガス先発の益田(広島ドラフト3位)が炎上してすでに東京ガス劣勢。というか初回にノーアウト満塁から暴投で1点もらったものの、そこから1点も取れなかった悪い流れを東京ガスはずっと引きずっていたような気がする。

実際5回にNTT東日本に三塁悪送球のミスが出たにも関わらず、その隙にホームを狙った東京ガスのランナーが間一髪タッチアウトになるという、もはや不運でしかないようなプレーも出ていた。

この準々決勝の日は1日4試合あり、このカードは第3試合。18時から第4試合があるはずだったのだが、この試合の6回表ですでに18時を過ぎており、これ第4試合いつ終わるのよ??という気になってくる。

結局自分が球場入りしてからはスコアは動かず、19時前に試合が終わりNTT東日本が準決勝進出。東京ガスは本当に初回の攻撃がすべてだった(観てないけど)。
 

準々決勝 三菱重工East vs 日本通運

入れ替えのために一度ドームの外に出たら、三菱重工Eastの受付前でぶつかったかなんかで兄ちゃんがぶつかった相手にビールの飛沫を撒き散らし、「おらぁ警察呼べ!!」などといきなり喧嘩が勃発してなんだかなあと思いながら再入場。

当初の予定より1時間45分遅い19時45分に試合開始。そして初回はノーヒットで得点も入ってないのに30分近くかかり、これは下手したら終電までに試合が終わらないことを覚悟する。ちなみにこの時点で終電は2時間半後になっていた。

3試合とも東京勢か大阪勢のチームだったが、三菱重工Eastは横浜の、日本通運は埼玉のチーム。結局関東勢ということに変わりはないが、ここにきて東京と大阪ではないチームの試合をようやく見ることができた。

ちなみに三菱重工Eastは我がロッテの安田の歳が離れた実兄がいるチームだったが、この日は結局出番が来なかったのが残念。

試合は6回に三菱重工Eastが代打のタイムリーで2点を先取。このタイムリーはその前にきっちり決めた送りバントがまあ効いた。それまでどの試合もほとんどバントが決まってなかっただけに、なおさら印象に残る先制劇だった。

日通は7回に1点を返すも、ことごとくチャンスで凡退したのが痛かった。9回裏もセーフティバントから端を発して三塁ランナーが帰れば同点という大チャンスを作るも、セカンドフライで万事休す。

この4試合で一番手に汗握る試合だったかもしれない。あの初回の長引きでどうなるかと思ったが、試合終了は22時半。エール交換を見ることなく、そのまま終電へ急いだ。

ちなみに三菱重工Eastが、我が千葉ロッテマリーンズがチャンステーマで使ってるモンキーターンを完コピしててちょっと感動した。と言うか、めっちゃくちゃ久々に球場でこの曲聴いたな。
 

まとめ

4試合観ていて印象に残ったのが、前述したがとにかく全体的にバントがほとんど決まってなかったところ。4試合通して一番バントが上手い!と思ったのが三菱重工Eastの武田健吾*1だったのだが、この選手はもともとオリックスと中日にいた元プロなので、そりゃ上手いに決まってる。

逆に言えば、それ以外の送りバントがことごとくファールになるわ小フライになるわ、っていうシーンばっかりなのは気になった。そういえばセガサミーの投手がランナー1・2塁のバント小フライを直接捕球せずに1度落とした上でゲッツーにしていたのはえらいと思った。

結果この大会は決勝で三菱重工Eastを破ったトヨタ自動車が優勝したのだが、決勝戦は行けなかったのでトヨタの試合を観れなかったのがやや心残り。まあこればかりは結果論なのでしょうがない。

というわけで、すっかり今回でハマってしまったので来年はもうちょっと行く回数を増やそうと思う。あと球場行ったらそこかしこにいつもロッテ戦で見かける知り合いの野球好きがいたのにはちょっと笑ってしまった。これも来年の楽しみのひとつかな。

*1:当の試合で2点タイムリーを呼ぶ送りバントをしっかり決めたのが武田だった