SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

香川と岡山でうどんに溺れる1日

いまさら2022年春の旅行記です。

掛け持ちで働いていた職場のうちひとつを2021年度をもって退職することになり、バタバタしていたらすっかり桜の季節になってしまった。退職前後のあれこれも落ち着きようやく少し時間が取れそうな気配を見せたところで、少し遠出でリフレッシュしたい気持ちになってくる。

こういうときの行き先はひとつしかない。香川だ。

香川で飽きるほどうどんを食べまくり、穏やかな瀬戸内海を眺めて帰ってくる。もう何度やったかわからないこのゴールデンコースに加えて今回は、岡山に気になるうどん屋を見つけていたので、そこにも行くことにした。
 

京都→加古川→姫路→岡山→坂出→鴨川

というわけで、いつものように朝イチで瀬戸大橋を渡る。

そしていつものように「ようこそ四国へ」と歓迎された直後、坂出で岡山から乗った快速マリンライナーを降り、各駅停車で2駅隣の鴨川駅へ。ここで降りたということはすなわち、

「がもううどん」である。

あたたかい春の日差しの下、外のベンチでできたてのうどんをすするのが、この店の一番の楽しみ方だと思う。

次の電車までまだ時間があったので、川沿いの桜を見物する。しかしここから瀬戸大橋がちらっと見えるのは初めて気がついた。
 

鴨川→坂出→高松→栗林公園北口

時間の都合でいったん坂出へ引き返し、そこから再びマリンライナーで高松へ。今回高松駅で降りて衝撃だったのが、ホームの先端にあった連絡船うどんの店が跡形もなく取り壊されていたこと。


※前の年の夏に撮影

前の年の夏に来たときに「臨時休業」という形で店が閉まっていて、これがコロナ禍か・・・と残念に思っていたのだが、まさかそこから廃業して店まで消えてしまうとは思ってもいなかった。

次は高徳線に乗り換えなのだがまた少し時間があるので、この年度の地理の授業で使う資料写真をここで撮っておく。授業に使えそうだな、と思ったものは旅先で回収する癖がすっかりついてしまった。

そして高徳線で2駅、いつもの栗林公園北口駅で下車。何度も書いているが高松の中心部に近いこのへんはうどんの名店の激戦区。いつもどこへ行くか迷いに迷うが、今回は王道中の王道、「竹清」と「さか枝」をはしごする。

まずは竹清。

なぜ竹清に来たかといえば、前回うどんを食べ終えたあとにわかめなど一部の具材がのせ放題になっていることに気がついたから。この店は何度も来ているが以前はわかめののせ放題などなかった記憶がある。ということで今回はわかめをたっぷりのせていただいた。

もちろんここに来たらちくわと玉子天は絶対に外せない。

竹清はわりとすんなり座れたが、さか枝はズラッと行列ができていた。

さか枝ではオーソドックスにちくわ天うどんを。

昼どきにサラリーマンに囲まれながらうどんをすすっていると、高松に住んでいれば毎日のように昼にこんなうどんを食べられるんだよなあと思うと、なんと羨ましい環境なんだろうと感じる。生まれ変わったら高松あたりのサラリーマンになってスマートにうどんをすすりたい。
 

栗林公園北口→高松

最近瀬戸内海を眺めるときは、だいたい高松駅のサンポートの裏手にあるこの場所。

青い空と穏やかな瀬戸内海は、いつ来ても癒やしでしかない。疲れた時はやっぱりここに来なきゃなーと思う。
 

高松→岡山→倉敷

いよいよ岡山の気になるうどん屋に向けて四国に別れを告げる。と、その前に、少しZoomで打ち合わせしなければならない用件があったため岡山駅改札内にあるドトールで2時間、Zoomを開いて打ち合わせをする。ちなみに声を出さずチャットでのやり取りでの参加。

岡山行きのマリンライナーの車中では思いっきりうたた寝していたが、岡山駅に降り立っていきなりこんな顔が目に入ってきて一気に目が覚めた。

打ち合わせ後、山陽線で倉敷へ。ここに気になるうどん屋がある。

その名は「ふるいち」。あとで気がついたが、実はこの店は岡山駅の新幹線ホームや岡山駅前イオンモールにもあったし、なんならなぜか大阪の四條畷イオンモールにもあるらしい。別に倉敷まで行く必要はなかったが、まあこれも旅の醍醐味といえよう。

で、この「ふるいち」、もとはスーツ氏の動画で知ったのだが、ここのぶっかけうどんがたいそう美味いらしい。しかし今日ここまでのうどんの画像でわかるように、自分はうどんを食べるときはだいたいかけうどん、それもちくわ天をのせることが多い。

つまりそんなに「ぶっかけうどん」というものを食べることがないのだが、

え、なにこれ、ぶっかけうどんってこんな美味かったっけ・・・?

目から鱗が落ちる、とはこういうことなのかと思い知った。絶妙に甘さのあるだしがめちゃくちゃ美味い。夕方になってきて少し冷えてきたが、そんなことはお構いなしに少し細麺の冷たいぶっかけうどんがどんどん消えていく。あ、これ大盛りでもよかった。

比喩抜きで「ぶっかけうどん」という存在を見直した。あとで倉敷在住の知人に聞けば、このあたりではソウルフードのようなものらしく、実際夢中でうどんをすすっていたら女子高生がふらっと入店してうどんを食べていた。それくらい衝撃のうどんだった。まさか岡山にあったとは!
 

倉敷→姫路→京都

少し時間があったのでかつてチボリ公園があった倉敷駅の北口を少し散策。その後、タイミングよく姫路まで直通の電車があったので帰りは迷うことなくそれに乗る。やや混んでいたものの倉敷から姫路まで座りっぱなしで移動できたのはありがたかった。

しかし姫路から遅延に巻き込まれ、京都到着は30分遅れ。

さらに最寄り駅で遠隔操作のインターホンに18きっぷを見せて改札を出ようとしたら、新年度の定期購入の問い合わせが殺到してインターホンが全くつながらず改札から出られなくなり、結局帰宅できたのは予定の1時間遅れだったのは別の話です。マジで勘弁してくれ。