
昨年夏の参議院議員選にて。
昨日書いた通り、岐阜市長選があって、ちらほらと38.93%という投票率にがっかりする声が見受けられて。
それ自体は自然だし、ぼくも行かんとあかんやろー、と思う。だけど、岐阜市長選の数値を借りると、
投票しなかった6割強の人のどこかに、絶対「選挙に行かなかった理由がある」
事を考えないといけないんじゃ?と思う。
もはや「選挙に行こう!」と各々で呼びかけるのも限界な気がしてきた。
言わないよりかはましなんだろうし、どんどん言っていくべきだとは思う。
けど、みんなで呼びかけて、劇的に投票率が伸びた選挙って、正直あまり記憶にない。
これまで選挙に関するイベントにいろいろと顔を出してみた。
自分自身、いまでも父親とかに誰に投票するか聞いて、それ参考に投票していたところもあるし。
ネットのこういうの使って自分の意見に近い政党を吟味するようになったのも、こういうイベントのおかげ。
だけど、そういうイベントで「みんな選挙に行こう!」と言っても、行って当たり前だよなー、とふと思った。
だって、イベントに参加する時点で、すでにみんな「選挙に興味がある」んだから。
興味を深めるのは素晴らしい事だけど、興味ない層には訴えかけられているのかな?と疑問に感じた。
選挙に行くのが当たり前な人もいれば、行かないのが当たり前っていう人もいる。
あまり「当たり前」という言葉は使いたくないんですけどね。ぼくは一応、前者。
住民票が地元なのは、帰省の口実にもなるし、こういうのに詳しい父親に色々聞ける、というのもあって。
まあだいたい投票日には間に合わなくて、その前の週に期日前投票するのがいつもの流れなんですけど。
で、「行かないのが当たり前」という人には、絶対に断固として行かない理由がどこかにある。
魅力的な候補がいない、遠方に住んでて期日前投票も間に合わない*1、街頭演説のうるささに辟易した。
投票日の天候次第で面倒になった人もいるだろうし、そもそも投票日を知らなかったって人もいると思う。
中には、え、そんな理由で行かなかったの?と思ってしまうようなことだってあるだろう。
投票率上げるなら、たぶんそこをもっともっと真剣に考えていかなきゃいけないような気がする。
どれだけくだらない理由でも、じゃあこうすればこの人は行くようになるんじゃない?とか。
そういうのって、確実に解決の糸口があると思うのです。例えばマニフェストを分かりやすく掲載するとか。
そして今度の週末は東京都知事選ですよ。
今回の東京都知事選挙、20代30代は、絶対に投票行こうぜ。その驚愕の理由は添付画像。このグラフを、「水平な線」にして、選管をびっくりさせ、東京から日本を変えよう! 賛成の人は、RTを!!!!! pic.twitter.com/ZIwONlErBx
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 1月 27
茂木健一郎氏がこないだこんなこと言ってて、乙武さんとかが「賛同します!」ってリプライ送ってた。
けど正直ぼくは、こんなんでみんな投票行ったら苦労しないよねー、と冷めた目でしか見れなかった。
なんやかんやでまた投票率が低調で、まだ投票間に合うから急げ!って声が出たり、開票結果が出たら今度は
「投票率低っ!」「なんで投票行かなかったの?」「みんな投票行こうよ・・・」
と結局がっかりする流れになる気がする。特に若い人で選挙や政治に強い関心を持つ人が。
もうなんか、どっかで選挙がある度に、こんなことになってる気がする。
(あ、これで劇的に率上がったら、いつでも謝罪する準備はしております。念のため。)
そろそろ選挙を別の角度から考えたり、発想の転換をしないと、投票率は永遠に改善されないんじゃないかな、
というのが、ぼくの投票率に対する偽らざる心境である。とっても難しい話なんだけど。
*1:そういう人たちのために別の市町村から投票できる制度もあるけど、手続きがすげぇメンドクサイ