昨日の朝、ちょっとゆっくり目に起きてTwitterを開けると、「大塚さん」が「残念」というタイムラインが流れてくる。
はて、どこの大塚さんだろう?と習慣のようにデイリーポータルZを開けて、びっくりした。
デイリーポータルZをいつも読んでくれている皆様にお知らせです。ライターの大塚幸代さんが亡くなったとの連絡をもらいました。突然のことでどう受け止めていいかわかりません。
え、ええ、これ、どういうこと?大塚さん、ついこないだ春探してた記事書いてたやん。ていうか、ちょっとタイミングの遅いエイプリルフールとかじゃなくて???
中学生の頃からだからもう10年ほどデイリーポータルZを読んでいるが、大塚さんの文章は自分語りの多さとかセンチメンタルな文章とか、ほかのライターさんと一線を画している部分があって、なんかこう我が道を進んでる感があるなーとは思っていた。一度2ちゃんねるで大塚さん大丈夫なの?という声があったのも覚えている。
なんとなしの空虚感とともに、ぼくはひとつの記事を思い出していた。
@nifty:デイリーポータルZ:宮崎くんの、書いたもの
これはやはり若くして急逝したDPZライター・宮崎さんの追悼記事。そう、この記事を書いたのがほかでもない、大塚さんだったのだ。記事では大塚さんとウェブマスター林さんによる対談形式で、宮崎さんがDPZで書いてきたものを振り返っている。
この記事の最後の大塚さんのことばが、初めて読んだときからどうにも忘れられない。
君が死んじゃって、つまんないよ。
つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなー、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなー、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんないなーーーー!!!!!
大塚さんの記事は毎回賛否両論がありながらも、一定数のファンがいたのは事実である。そしていま、この引用文の通りの感情を抱いているDPZ読者や大塚さんのファンの方も、結構いると思う。
9年後、まさか大塚さんがこのセリフを「言われる」側になるとはにわかに信じがたいが、事実なのだ。
大塚さんの思い出。
DPZのイベントではなかなかお目にかからなかった大塚さんだが、数年前の名古屋でのBBフェスタ*1に来られていたことが一度だけあった。大塚さんがいるとは珍しい、と思って、サインも頂いた。

あとこのCD。「なりきりアーティスト写真」と言う企画から派生して、ほんとにCD作ったのも部屋を探したら出てきた。

このCD透明になっててすっごくオシャレで、そういえば一時期デスクに飾っていた。ちなみにこれをデザインしたの、大塚さんが追悼記事を書いた宮崎さんなんだよなぁ。。
あとは、「1000円あげるから」という投稿企画で何度か採用してもらったり、個人的に記事へのツッコミをTwitter経由で一度したことがある。やんわりと指摘したつもりだったのだが、やたらとつっけんどんな返事が返ってきてびっくりしたけど、まあいいや、と思ったのが、つい3,4か月前のこと。
なんだろう、そこまで熱心なファンって訳じゃなかったけど、「10年間読んできた文章を書いてる人」が亡くなった、と言うことは、心の中にぽっかりと穴を開けたのは確かだし、大塚さんを哀悼するコメントに目を通していると、やっぱり悲しいなあ、と思うのも、また事実。
いまごろ宮崎さんと一杯酌み交わしてるだろう。というか、宮崎さんも宮崎さんでなんでこんなに早く来たんですか、とか言ってそう。大塚さん、いままでたくさんの記事で楽しませて頂き、本当にありがとうございました。
合掌。