SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

ゴールデンウィーク、舞妓さんの踊りに魅了されてみる

まったくいまさらのようにゴールデンウィークの話をしてみる。

4日、岐阜に住んでいた頃の友人が京都に遊びに来た。昼頃雨の中三条あたりで合流して、先斗町の歌舞練場の左横にある蕎麦屋でささっと鶏なんば蕎麦をいただく。

そのあとどこへ行こうか?という話になったのだが、ここで舞妓さんとか観られるよ、と目の前の歌舞練場を示すと、友人たちがわーっと入口の様子を覗きに行った。そういえば「鴨川をどり」のシーズンである。戻ってくると、どうもまさに今から鴨川をどりの舞台が始まるらしく、ぜひとも観たい!と言う。

という訳で、慌ててチケットを購入して入場。すぐに係員に連れられ、指定された2階席に足を踏み入れる。すでに舞台では一部の舞踊劇がはじまっている。

長年京都にいるが、鴨川をどりも先斗町の歌舞練場に入るのも初めてである。あたりをじろじろ見回すと、さすがはゴールデンウィーク、1階席はほぼ満席だった。思ったより外国人観光客が少ないのが印象的。ちなみに、2階席もまだ遅れて入場した客がいて、そのうちに完全に埋まった。

で、舞踊劇。なにぶん入場した時点ですでに始まっていたのでなんの題目か最初よく分からなかったのだが、悟空だの沙悟浄だの言っているのでどうも西遊記をやっているらしい。もちろん、演者はみんな芸妓さんや舞妓さんである。

個人的には舞台袖から鳴ってるであろう楽器の音色の迫力にちょっとびっくりした。マイクで音拾ってるのかな?と思うくらいの大音量。1時間も満たない時間の舞台だが、とんでもない労力がかかってるんだろうなあ、と思いながら観劇した。あと、途中ちょいちょい出てくる黒子の存在も面白かった。

10分間の休憩を挟んで、いよいよ二部の舞踊ショー。友人たちは横であの舞妓さんがかわいい、とか言っていたようだが、ぼくは誰ひとりとして舞妓さんの顔を覚えちゃいない。なんかずっとぼーっと踊りを眺めていた。よくよく考えるとこんな舞妓さんが踊っているところ、滅多に観れるもんじゃない。


場内撮影禁止だったので蕎麦屋と歌舞練場の写真をどうぞ。

最後に舞妓さんがほぼ全員舞台に勢ぞろいして、1階席に手ぬぐいを次々と投げ込む*1。これがまた、傍から見てると非常に壮観な構図だった。当然2階席には手ぬぐいなんで飛び込んでこないのでまさしく「高みの見物」になるのだが、むしろぼくは高みの見物のほうが性に合ってるかも。

これで鴨川をどりは終了。欲を言えば少し下調べして観るべきだったかなー、と思ったが、大満足。やっぱ京都に生きるならばこういう伝統文化にもちゃんと触れなきゃいけないな、ということを改めて痛感した。

ちなみにこのあとも友人におつきあいした結果まんまと終電を逃し、次の日の昼前に帰宅して少し眠ってテレビをつけたら、「ちちんぷいぷい」のインタビューのコーナーがまさかの先斗町、しかもよりによって歌舞練場前だった。あのままもし夜まであの辺にいたらインタビューされてたかもな・・・。

*1:ちなみに、調べると手ぬぐいには舞妓さんのサインが入っているらしい