あの日、夕方から所用で電車で1時間ほどの街に出かけていた。駅に戻って電車に乗ったのが20時。そのころ、遠く離れた福岡の地では、我らが千葉ロッテマリーンズがソフトバンク相手に劣勢を強いられていた。この日負けたらシーズンが終わるのに2点負けている。急げば間に合うか・・・?と思いながらとにかく家路を急ぐ。
が、最寄り駅の数駅手前で悲報を受け取ってしまった。
この瞬間、2015年の千葉ロッテマリーンズのシーズンが終わった。
2005年、2010年と5年周期で日本一を達成していたために「ゴールデンイヤー」と大々的に勝負に出た2015年。2010年と同じく3位に滑り込み、敵地・札幌で1度もクライマックスシリーズを落としたことがなかった日本ハムも倒し、意気揚々と福岡に乗り込んだ僕らに待っていたのは、ファイナル3連敗と言う重い現実だった。
そんな2015年の観戦記録を改めて振り返っておきたい。今更だけど。
●4-5 vsヤクルト 3/21@神宮
新戦力・チェン、ミレッジに2発献上。粘って追いつくも最後は内野ゴロで勝ち越されて負け。ちなみにこのときにカメラを壊したので、ソーセージ盛り合わせ以外はあんまりいい思い出がない試合。
○4-3 vsオリックス 4/9@京セラD大阪
福浦先生、2011年5月以来4年ぶりのホームランの約2時間後、2010年以来5年ぶりの1試合2発(ちなみにシーズンもこの2発のみ)。最後は暴投で勝ち越して逃げ切る、観戦試合2015年ベストゲーム。いやこの試合の福浦先生マジでカッコよすぎたわ・・・。
●8-9x vs阪神 6/3@甲子園
8点ビハインドの7回表に一気に8点入れる奇跡の攻撃を見せるも、最後は鳥谷のサヨナラ犠牲フライに屈する。福浦の2本に続き、今江の今シーズン唯一のホームランにしてロッテ最後のホームランを結果的に見届ける。
●0-6 vs埼玉西武 9/5@QVCマリンフィールド
この試合でメヒアに一発食らった矢地はこのあと2軍に降格し、1軍に戻らぬまま戦力外通告を受けたのがめちゃくちゃ哀しい。なんか今日の戦力外通告の特番に出るらしいけど。
総評
今季ロッテは73勝69敗1分けという結果だった。にも関わらず個人観戦成績はまさかの3勝6敗。でもこれはオープン戦を含めた戦績なので、それを抜くとなんと2勝5敗である。いやいやこれは。
いや、夏場はほんとにしんどかった。応援しても応援しても点取ってくれないのだ。改めてまとめると、7月14日の1回表以降、ずーーーーーっと点を取れずに35イニングは今もなお継続中である。さすがに福岡や千葉まで行って0点だったときはマジで心が折れそうになった。球場でファンに会うのだけが楽しみだった。
来季に向けて
10年間、ロッテのサードを守り続けた今江が新天地を求めて仙台へと旅立った。今季何度もファインプレーでチームを救い、いいところで一発かっ飛ばしてくれたクルーズは読売へ行ってしまった。内野の要2人が一気に抜けるということは相当な戦力ダウンを認めざるを得ない。
確かに補強は必要だと思う。しかし、ここで僕はやはり若手の選手が出てくることを期待したい。今江が負傷離脱したあと必死に穴を埋めた中村奨吾をはじめ、高濱や三木亮、大嶺翔太など、内野でを争う若手と言うのが結構多い。そしてここに、今年甲子園を沸かせた仙台育英高校の平沢大河という超有望な逸材が入ってきた。
ピッチャーはなんと、ソフトバンクのスタンリッジがロッテにやってきた。来季38歳になるとはいえしっかりイニングを食ってくれる存在である。しかし今年終盤チェンの安定感は凄まじいものもあったし、イ・デウンもプレミア12韓国代表でいい投球を見せた。もう1人外国人を獲れば、デスパイネを交えての激しい外国人枠戦争になる。
やっぱり来年もこのチームから目が離せない。しかも来年はオープン戦で京都、交流戦で岐阜での試合が組まれた。京都と岐阜、両方に住んでいた身として、こんなにも嬉しく、楽しみなシーズンは無い。
今年1年間、球場で出会った全ての皆様に感謝。来年もよろしくお願いします。