3月のバタバタした時期をようやく抜け出したので、先週の水曜からしばらく旅に出ていた。
今年の千葉ロッテマリーンズ関西開幕戦となった4月1日～3日の京セラドーム大阪での試合に参戦できず、これ野球観戦は5月下旬までお預けかなーと思っていたところに、その次の3連戦が福岡での試合なことに気が付いた。予定も空きそうだし行くならここしかないな、ということで出発2,3日前に福岡行きを決定。
ちなみに、この旅用に大阪駅の金券屋で18きっぷの2回分を手に入れたら、なんと通常料金の1.5倍近くもして思わずビックリした。こりゃ、ホテル代とか考えたら下手すりゃ夜行バス抑えてた方が安く楽に移動できたかもわからんな・・・。
初日
とりあえず博多駅まではひたすら西へ西へと乗り継いでいけば良いし昨年の夏にも経験済みだし、出発も始発電車なので詳しい時間も出発前夜までほとんど調べずにいたら、なんと時間が変わって岩国駅に着く4分前にその先への電車が出ていく上に、次の電車まで40分待たされることが判明。まじかよ。
仕方がないので、ちょうど昼時と言う時間も考えて、岩国の手前の広島駅でいったん降りることにした。
阪神から広島に戻って新井さんは本当にイキイキしてるような気がする。
広島駅での時間は30分。久々にキャベツもりもりの広島のお好み焼きでも食べたいなーと思っていたのだが、どこに行っても混んでそうだったので断念。で、代わりに前から気になっていたお弁当をテイクアウトすることにした。
「むすびのむさし」の若鶏むすび。でかい唐揚げと良い味付けのおにぎりにこれ以上ない満足感を得た。また広島に立ち寄ったらテイクアウトしよう。
家を出て14時間、そろそろ腰に来るころにようやく博多駅に到着。ああ、雨だ・・・。
とりあえず、天神まで出て「天神コア」のネオンで福岡に来たことを実感しつつ、いつもの「天ぷらのひらお」で夕食にする。昨年の夏は天神じゃなくて福岡空港の近くにある本店に行ったので、ここの店舗は久しぶり。おかげでソラリアステージの辺で少し迷いながら入店すると、なんと20分待ち。
やっぱりうますぎて笑っちゃいますね、ここのイカの塩辛は。もちろん、天ぷらも最高。
熱気むんむんの店内に30分以上もいたおかげですっかり汗だくになってしまい、このあとは折角なので夜の天神や中洲を歩きながらラーメンで締めようと思っていたのだが、まずシャワーを浴びたくなったので、先にホテルに投宿することに。ところが移動中雨がどんどんキツくなっていく。
ようやくホテルにチェックインし、さっさとシャワーを浴びてベッドに横になった瞬間、外は大雨だしもうラーメンなんてどうでもいいや、という思考が働き、結局福岡に来たというのに帰れま10をボケーっと観るという不毛な時間を過ごしてしまった。
まあその後、九州朝日放送（KBC）の人気深夜番組「ドォーモ」もちゃっかりチェックしたのだが、この企画面白いなあと思って観ていたコーナーのオチが「続きは次週！」だったり*1、ドォーモが終わったら今度はソフトバンクvsロッテの録画放送がはじまったり、と結局テレビつけっぱなしで寝落ちた。
2日目
朝、ふと目が覚めたら、なんかソフトバンクの法被着たKBCのアナウンサーらしき人が、昨晩の9回表にロッテのデスパイネがぶっ放した勝ち越しホームランをえらく悔いていた。しめしめ、今日も打ってくれよデスパ、と思いながら、まだ朝7時過ぎだったので二度寝。
で、気付いたら9時半だった。あぶねえ。慌てて支度してホテルをチェックアウトする。
外は昨日よりもひどい雨。なんか暴風警報も出ていたらしい。相変わらず旅行運がない。
さて、前夜Twitterをチェックしていると、翌朝10時半にホテルの近くで最近ハマっているテレビ西日本（TNC）の「ゴリパラ見聞録」のロケがあることを知った*2。どうせ午前はやることないし観に行かない手はない、と言う訳でとりあえず中洲川端の商店街を目指す。
朝の10時に「キャバクラどうっすかー」などと声をかけられつつ、前夜目星をつけていたロケ場所に足を運ぶと、既に何人かいる。よく見りゃほとんどインナーに「NO SASHIMI NO LIFE」のゴリパラTシャツを着ている。うわ、まじかよ。唖然としているとどんどん人が集まってくる。
着いてから約30分、お馴染みのディレクターの人が現れ、来た来た！と大騒ぎになっていると「ゴリパラ」の3人も登場。その瞬間、平日午前10時半かつ荒天のアーケードに、いったいどこから来たんやこの人ら、っていうくらいの人垣ができた。思わず圧倒されて写真もブレる。気が付けば50人は集まっていた。
いつも画面で観ている目的地抽選の様子を生で堪能し、ついでにゴリパラの3人と写真を撮ってサインも頂いた。どうやらここで集まったファンひとりひとりにこうやって応対してからロケに出るらしい。恐るべしゴリパラ、気が付けばとんでもない大雨もあがっていた。
中洲川端からいったん博多駅に向かい、時間のあるうちに頼まれていた土産を発送する。ついでに博多バスターミナルに立ち寄り、だいぶ前に観た「華丸大吉のなんしようと？」（これもTNC制作だ）で取り上げられていた「むっちゃん万十」のハムエッグをテイクアウト。これ、確かに小腹が空いたら抜群に良いわ。
ようやく土産を発送し終えたところで昼食に向かう。博多駅から地下鉄で移動すると、また雨が随分と降りだしてきた。
実は今回、どうしてもうまいイカ刺しが食べたかったのだが、現地の友人がぴったりなお店を紹介してくれた。赤坂駅からてくてく歩いて、長浜の鮮魚市場の中にある博多魚がしという店へ。素直にイカ刺し食べたいです、というと、「イカづくし」という定食をオススメされて出てきたのがこれ。
このイカが、まあ甘かった。まちがいなく人生で食べたイカ刺しのなかでいちばんの美味さ。イカ天も非常に美味かった。これで1300円は値打ちあるなー。ちなみにギリギリだったらしく、僕の次に頼んだお客さんでイカづくし定食が売り切れていた。
その後、再び地下鉄で西新まで出て、TNCのグッズショップを覗いたり福岡タワーらへんを散策するのだが、雨と風がまた強くなってきた。こりゃおんぼろの折り畳み傘がぶっ壊れるぞ、とこれ以上の散策を断念して大人しくヤフオクドームへ。観戦記は後日まとめるとして、ここでは時間を深夜まですっ飛ばす。
試合終了後
今日こそはラーメンを、と言うことで、長浜ラーメンの定番中の定番・元祖長浜屋に行く。
ここまでは、ヤフオクドームの居酒屋でロッテファンとソフトバンクファンの仲間と合同で軽い打ち上げをしているときに「ラーメン食べたいんです」と相談したところ、じゃ元祖（長浜屋）まで送ってあげるよ、とソフトバンクファンの方に車で連れてきてもらった。本当にありがたい。
これが、今回の福岡滞在最後の食事。もう5時間後には帰りの電車に揺られている。しんみりしながら「カタ」を堪能し、赤坂駅から地下鉄の最終に乗る。博多駅で降りると蛍の光が流れていて、今回の福岡もいよいよ終わりに近づいていることをますます実感し、涙が出そうになった。
博多バスターミナルのネットカフェで時間を潰し、始発電車でさよなら福岡。滞在時間はわずか33時間、やっぱりもうちょっと長くいるべきだったか。この街には、「帰りたくない」と思わせる不思議な何かが潜んでいる。こんなにも住みたい！滞在したい！と思わせる街は、珍しい。
幸いにして、プロ野球シーズンはまだ始まったばかり。なんとかして時間を見つけて、今年もう1度ヤフオクドームでのロッテ戦（と、あわよくばゴリパラ見聞録のロケ）に合わせて福岡に行きたいなあ、と思う。
さて、なぜ4時台の始発電車でさっさと福岡を後にしたのか。その理由は、次のエントリで！
