SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

2018秋・暑すぎる東京3days3日目:ツイてなさすぎ静岡珍道中

(2日目のつづき)

さあ、朝から面倒なことになってしまった。さっと東京を離れるつもりが忘れ物のタオルを前の夜泊まったゲストハウスに取りに行かなければならない。

そしてこういう日に限ってやけにスッキリと6時に目が覚める。今度は忘れ物もなく荷を片付けて、さっさとネットカフェを後にした。
 

日暮里→鶯谷

とりあえず日暮里駅で早朝という非常識な時間なのをわきまえてゲストハウスに電話するが、出ない。やっぱりなあ・・・と思いつつ、5分後に再び電話すると今度は繋がった。事情を説明すると探して折り返すとのことで、待つことにする。

が、山手線と京浜東北線を何本か見送っても、折返しの電話は来ない。

そこで、電話がかかってくることを前提に、ゲストハウス目指して移動することにした。ひと駅鶯谷へ向かい、3連休最終日早朝の静まり返った街を歩くが、まだかかってこない。もしかして、違うところで失くしたか?

と思った矢先、「ありました」という電話がかかってきた。ゲストハウスまであと5分、というところまで来ていたので、さっさと引き取ることに成功。本当にお手数おかけしました。今度こそパーティーがあることを願ってまたこのゲストハウスを利用したいと思う。
 

鶯谷→上野→熱海→東静岡

ということで早朝のミッションも無事完了し、これにて今回の東京滞在は終了。

上野でタイミングよく熱海行きの電車に乗れたので、これで一路西へ向かう。

さて、今日はほぼ東京帰り恒例となっている静岡を歩く1日。メインはもちろん「さわやか」なわけだが、今回はそこに「温泉」も組み入れてみた。焼津の駅前にはいくつか天然温泉があるそうで、3連休の旅行疲れもここで吹き飛ばしておきたい。

Googleマップジョルダン時刻表を交互ににらめっこして検討した結果、今回は東静岡駅徒歩20分の「静岡池田店」に照準を定めることにした。時刻は開店15分ほど前、静岡市内中心部からやや外れてもいるので大丈夫だろう・・・

と、信号待ちの間にさわやか公式サイトの待ち時間をチェックすると、静岡池田店はすでに20分待ち表示が出ていた。

・・・は?

さらに信号待ちのたびにチェックすると、どんどんどんどん待ち時間が増えてゆく。もうほぼ結論が出ていた。このさわやかチャレンジ、史上稀に見る大失敗。

泣く泣く、店まで残り数百mのところで勇気ある撤退を決断する。来た道を戻り、もうなんのために降りたのかも分からない東静岡駅へ戻ると、目の前で電車が走り去ってしまった。次の電車は10分後、しかも隣の静岡駅までしか行かない。弱り目にたたり目とはこのことか。
 

東静岡→静岡→西焼津

静岡池田店がダメだったときに備えて、いくつか店の候補は絞ってあった。時刻はもうすぐ12時。そのなかでも移動がたやすくて待ち時間の少ない藤枝築地店を目指すことにする。が、前述のようにやってきた電車は隣の静岡止まり。乗り換えでここでもタイムロスを食らう。

藤枝築地店の最寄り駅は藤枝駅ではなく、ひとつ手前の西焼津駅。さらに西焼津のもうひとつ手前が温泉が立ち並ぶ焼津駅である。藤枝築地店も厳しいのなら、先に温泉に入って店が空くのを待つしかない。ここで1時間も待ってるとこのあとの旅程にひどく影響が出る。

静岡で乗り換えた車内でさわやか公式サイトの待ち時間を再び注視する。焼津を過ぎ、次はいよいよ西焼津、ここから歩いて20分と見て、現在の藤枝築地店の待ち時間は・・・

・・・うわあ、30分。断念決定。
 

西焼津→焼津

西焼津で改札を出ることなく、ほぼすれ違いでやってきた静岡方面の電車に乗って即座に来た道をひと駅折り返す。

焼津の駅前には日帰り温泉マップというものも整えられていた。その中でも、事前に目星をつけていた「くろしお」という施設に入る。焼津駅を出て川を渡ってすぐ。歩いても5分とかからないところに天然温泉がある。

料金は時間制で、1時間入浴するなら480円。さくっと汗を流すくらいならば手頃すぎる価格帯である。ほぼ1時間、ついでにサウナにも入って汗を絞り出し、大失敗した東静岡さわやかチャレンジを温泉に流して心地よい時間を過ごした。
 

焼津→静岡

無料のコーヒーまでもらって焼津をあとにする。とはいえまだ13時、待ち時間はそう簡単に短くなるわけじゃないので、さわやかはもう少し時間をずらして静岡市内まで戻る。

静岡駅北口に掲げられているさくらももこ先生の横断幕を、改めてじっくりと鑑賞。

静岡駅から少し歩いて、久しぶりに静岡浅間神社の裏山から富士山を眺めることにした。

ここの裏山、まあなにせ階段が急すぎる。しかも階段に思いっきり木が倒れている。さっき風呂でサッパリしたのにもう汗が止まらない。10月にしては暑すぎる陽気の中ひたすらに山を登っていく。ようやく木々の切れ間から見える静岡市内の真後ろに富士山がどどーんと、

・・・見えなかった。

ちなみに本当ならこういう風景が広がっていたはずだったんですが。(2015年1月撮影)
 

静岡→西焼津

今日は本当に良いことがない。いや、この旅通して良かったことなんて、代々木公園でミスターを生で拝めたくらいだ。行きの電車は30分遅れ、ゲストハウスの宴会もなかったし、タオルを忘れるし、おまけにロッテはボロ負け。さあ、もうここですべてを取り返すしかない。

再び西焼津へ。今度こそ、さわやか藤枝築地店に向かう。もちろん待ち時間もチェック済。

途中で焼津と藤枝の市境を越え、幹線道路沿いを歩くこと20分。見えてきたさわやかは、隣の隣に同じく静岡を中心に出店している「五味八珍」という中華チェーンが並ぶ、なかなかに凄まじい物件だった。

入店すると、待ち客は1組。目安は5分。昼間の混む時間に3~40分待つより全然良い。

さて、今回のさわやかチャレンジは、どうしてもひとつ試したいものがあった。いつもは「げんこつハンバーグ・オニオンソース」なのだが、今回は新登場の「刻みわさび」を迷わず注文する。ところが、刻みわさびはソース扱いにならないことがここで発覚。

今回は刻みわさびと決めていただけに、正直ソースは必要がない。どうすればいいのだろうと困っていると、店員さんが斜め上の提案を持ち出してきた。

「・・・でしたら、ステーキソースはいかがですか?
「えっ、そんな注文ができるんですか?」
「ええ、しょうゆベースなので刻みわさびにも合うと思いますよ」

これはかなり予想外の組み合わせだった。というか、実はオニオンでもデミグラスでもなくステーキソースを選べるという発想自体がなかった。ここは店員さんのおすすめに素直に従い、ステーキソースで注文し、トッピングに刻みわさびという形をとる。

結論から言うと、刻みわさび優勝。

そんなに辛くもない刻みわさびが、こんなにもげんこつハンバーグと合うとは思わなかった。もう今後はこれでいいんじゃないか。シンプルな塩コショウが一番好きな僕としては、本当にソースが必要なくなってしまった。あ、ステーキソースももちろん美味かったけど。

ちなみに、ソースをステーキソースにできるかどうかは店によっても違うらしく、逆に「ソースなし」というオーダーが通る店もあるとのこと。デミグラスはもちろんオニオンも違うな・・・という刻みわさびの組み合わせは、店に相談するのが一番かもしれない。
 

西焼津→浜松→豊橋米原→京都

これで全旅程終了。あとはひたすら関西へ帰るのみ。

夜9時前の米原駅で飲み物を調達しようと外へ出たら、ものすごーく寒かった。思えばこの3連休、とくにミスターを待つ代々木公園はめちゃくちゃに暑かった。もちろん半袖1枚で過ごしていたのだが、さすがに夜は冷える。

そのせいだろうか。この数日後、約2週間にも及ぶ風邪を引いてしまった。ちなみにその1週間前にも風邪を引いている。誕生日も10分に1回ゲホゲホ言いながら過ごす羽目になってしまった。

というわけで、これにて3連休も終了。

今年はぜんぜん遠出できなかった。やろうと思えばもっともっとできるはずだったのに、仕事を言い訳にしている自分がそこにいた。千葉で野球を見た帰り、もっと来てくれよ!と叱られたのだが、これも実はここ何年か毎年こうして叱られている。

来年は、もっともっと時間を作って、あちこち巡ろうと決心しながら、なか卯で牛丼食べて帰ったのだった。