1日目はこちら↓
新宿三丁目→渋谷
翌朝、やりたいことがあり、傘と貴重品だけを持ち新宿三丁目の駅から副都心線に乗る。カバンを持たずに朝の東京の地下鉄に乗るというのは、なんとなしのスリルがある。
そして実はこれが2つ目のYOASOBIポイント。降りたのは渋谷、時刻は朝の7時45分。
「さんざめく夜越え今日も渋谷の街に朝が降る」
この『群青』のイントロ直後に出てくる歌詞を体感するためだけに、日曜朝の渋谷を少しだけ歩く。東京国際フォーラムにつづき、BGMはもちろん『群青』である。この東京滞在でこの曲を何度聴いたことか。
さすがに人も少なく、ガード下には明らかにロケバスっぽい車が止まっていて誰か芸能人でも来るのだろうかと思いながら、朝食を食べにまた副都心線に乗って新宿のホテルに戻る。
渋谷→新宿三丁目→和光市
新宿三丁目に戻ると、なんと昨日いた四谷三丁目駅近くのラーメン屋でSUSURUが並んでいるという情報が手に入った。新宿三丁目から四谷三丁目までは丸ノ内線で2駅、東京メトロ24時間券もまだ有効時間が残っている。
これは行くべきなのでは?と一瞬思ったが、このあと友人と合流する段取りを組んでいること、そしてべつにそこの店でラーメンを食べる時間はないのにSUSURU目当てで行くのは違うな、と思い直し、ホテルに戻って朝食会場へ出直す。
朝食はよもやのビュッフェであった。相変わらずごはん食のあとにパン食をもりもりと平らげる。どうも朝食ビュッフェでこの食べ方をする癖が治らない(治すつもりはない)。
ホテルをチェックアウトし、いよいよこの2日間を通してのメインイベントへ向かう。まずは新宿三丁目から副都心線で一気に埼玉県は和光市まで。このあと夕方まで都内に戻る予定がないので、昨日買った東京メトロ24時間券の効力はここで消えることになる。
和光市→北朝霞→東所沢
さらに東武東上線に乗り換えて朝霞台駅で友人と合流し、朝霞台の隣にある北朝霞駅から武蔵野線で東所沢へ。そこから歩いて数分。
ここに、どーーーーーーーしても来たかったのだ。その名も角川武蔵野ミュージアム。
今度は2020年、YOASOBIさんが特別枠で紅白歌合戦に初出場を飾ったとき、NHKさんの都合で場所は明かされなかったものの中継をつないで披露した場所がここ、角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場だった。そしてあの年YOASOBIさんはフル尺で『夜に駆ける』を演りきった。
あれから1年と少し。これまた夢に見たあの本棚に囲まれたステージが目前に広がる・・・!
そのステージに足を運ぶと、えっこんなところなの??
正直な第一印象は「狭っ!」だった。逆に言えばあの時の紅白ではえらく広く見えるように撮影されてたんだなぁ、ということがよくわかるほど、本棚劇場は思ったより小ぢんまりしたスペースだった。そこに拍子抜けはしたが、ここだよ!!!!!と感動したのはまちがいない。
友人にカメラを手渡し、これでもか!というほど写真を撮ってもらう。ちなみにこのときのために、前の夏UNIQLOが出したYOASOBIコラボのTシャツを着てきていた。もはやガチ勢である。当たり前だがそんな客は周囲を見渡しても自分だけだった。
この本棚劇場では、20分に1度プロジェクションマッピングが行われる。これをやってる間は自由に写真を撮れないので、意外と誰もいない本棚劇場の様子を撮るのが慌ただしい。プロジェクションマッピングの間はほかの展示を眺めるなどして、結局1時間も本棚劇場にいた。
東所沢→南浦和→大宮→東京
夢のようなメインイベントが終わってしまった。あとは新幹線に乗って帰るだけだが、帰りの新幹線までまだまだ時間がある。最初は川越観光でも、と思ったが、それにはやや時間が足りないということで、友人とも相談の上なんとなく大宮へ向かうことにした。
すると、こんなものを発見。
これは豪華列車「四季島」号ではないか。スーツさんの動画で見た記憶がある。小さい子どもたちに囲まれながらも適当に写真を撮っていたらすぐ動いたので、これはかなり運が良かったなと友人(同じくスーツ動画視聴者)としみじみ幸運を分かち合う。
そのあと大宮で友人とお茶してたら日が暮れてきた。いよいよ帰る方向へ、まず東京駅まで向かい、ここでは原敬と濱口雄幸、東京駅で狙撃された2人の首相の事件現場跡を見学する。
ちなみにこの5ヶ月後、まさかあんな事件が起こるとは想像すらしていなかった(もっと言えば奇しくもこの文章は電車待ちの大和西大寺駅で書いている)。
久々に東京駅前のKITTEで夜の丸の内を鑑賞。刻一刻と東京を離れる時間が迫ってきた。
東京→京都
それでもかなり時間が余り、最後はうっかり一目惚れしたSuicaペンギンのIDケースの別種類を東京駅構内のありとあらゆるNewDaysで探しまくったりもしていた。最終的にこのシンプルなデザインを購入して、職場のネームプレートとして使うことに。
そんなことをやっていたらついにタイムアップ。帰りの新幹線ものぞみのグリーン車。繰り返すが本当にこれで3万円弱に収まってるのが不思議でしょうがない。
最後に東京駅で「チキン弁当」を確保していた。この弁当の存在はずいぶん前から知っていたが、なかなか売ってなくて初めて買うことができた。唐揚げがたいへん好みの味付けで美味かった。スモークチーズがついているのがまたうれしい。
ふだん東京なんて、18きっぷや夜行バスで8〜9時間くらいかけて行く場所なので、東京駅から新幹線が動き出して3時間半後には家に着き、翌日の仕事に向けて弁当の準備ができているのが不思議でしょうがなかった。東京、案外近いな。
YOASOBIの聖地巡礼はやり尽くした感があるが、SUSURU TV.で出てきたラーメン屋はまだまだたくさんある。これはやはり定期的に東京に行かなきゃいけない、そして新幹線は偉大だなと思った非日常の週末だった。