SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

どうでしょうキャラバン2022 in 高知・中土佐に行ってきた

北海道の人気テレビ番組「水曜どうでしょう」さんが、毎年夏に日本の各地をまわるイベント「どうでしょうキャラバン」。2022年、コロナ禍を乗り越えて4年ぶりに全国開催が決まったのを知ったのは、5月にあべのハルカスで行われた北海道物産展のHTBブースだった。

例年は東北など少し行きにくい場所で行われていたキャラバンが、今年は滋賀や兵庫でも開かれるということで、友人のどうでしょうファンを誘ったら「行こう!」ということになった。しかし一番近いはずの関西開催は日程の都合で断念し、検討の結果、

高知開催に参戦することになった。ちなみに平日ど真ん中の水曜日開催。当然仕事は休みを取った。

移動途中、onちゃんTシャツ1枚では寒く、急きょサービスエリアで法被を着る。以前あべのハルカスの北海道物産展のくじ引きで銀賞を引き当てたときの、どうでしょう祭で嬉野さんが着た法被のレプリカ。着る機会がまったくなかったが、今回満を持しておろして会場でもずっと着ていた。

ところで高知開催、と言っても開催地は高知市からさらに50kmも先にある中土佐町の道の駅。もっとも道の駅は高知道の中土佐ICから10分もかからないところにあったが、それでも早朝車で出発して着いたのは昼12時だった。

もちろん10時スタートに間に合うわけもなく、すでに会場は大盛り上がり。しかも移動中あれだけ寒かったのに、会場に着いたら天気と藩士の熱気のおかげで異様に暑い。なんせくじ引きはこの時点でもう落城(=売り切れ)するほどのボルテージである。

そしてもう、さっそく目の前に藤村・嬉野両ディレクターである。昨年の11月に京都で藤村さんと嬉野さんの講演会があったとき以来なのでさほど久しぶりではないが、それでもいつお目にかかってもそこはかとない感動を覚える。

藤村さんと嬉野さんの目前でギター弾いているのは、今回のキャラバンをノーギャラで皆勤しているらしい古澤剛さん。

彼はこの後盛大に見送られ、リアカー引いて会場からまあまあ離れた岸壁へとアオリイカを釣りに行った。釣れたら誰がステージに立ってようとブブゼラで知らせるという段取りがその場で組まれていたのだが、このあとえらいことになる。

今回のキャラバンの会場は道の駅の広場での開催ということもあり、道の駅ではこの日限定の「藩士丼」が売られていた。当然、お昼はこれをいただく。

結局、この日はこのあとキャラバンを離脱してサービスエリアで食事だけしてそのまま帰ったので、今思えばこの藩士丼は貴重な「カツオ」だった。当たり前のように美味く、しかもこれで1430円は安かった。というか、この道の駅の食堂自体かなりリーズナブルな価格設定だった気がする。

あとは、輪投げで遊んだり、藤村さんと嬉野さんの新刊を購入したり。すぐ横の黒色すみれブースになぜか両ディレクターがいたので、混乱に乗じて3ショットを撮ってもらった。というかこの2人、ステージの合間に普通に出歩いてて、これがキャラバンの魅力なんだろうなぁと思った。

物販は、先月の「どうでしょうエアキャラバン」であらかじめ欲しいグッズをまとめて注文していたので、今回はスルー。というか、グッズのネックストラップはもう、職場の名札で普通に使っている。

さてこの高知開催、出演アーティストがものすごく豪華な会場で、14時過ぎに出てきたのがなんと打首獄門同好会。なぜかベースのjunkoさんがいなくて2人の出演ではあったが、どうでしょう観てないとなかなか伝わらないコアなところを突いてくる曲ばっかり披露して笑いっぱなしであった。

ところが、ここでトラブル発生。

えらく曇ってきたなあと思ったら、雨降ってきた。

雨が降ってきた瞬間に道の駅の屋根があるスペースに逃げ込んだので最小限の被害で済んだが、そのうちに滝のような豪雨に。雨降った瞬間逃げたので知らなかったのだが、打首さんのステージはいったん中断となっていたらしい。

それよりも、ついさっき意気揚々とアオリイカ釣りに行った古澤さんはどうなったんだ。

小康状態になったころにステージに戻ると打首さんがステージを再開しようとしていたが、そこに全身ずぶ濡れの古澤さんが立っていた。もちろん釣れなかったというオチをつけていた。このあとも出演者が次々古澤さんを釣りバカだと賞したこともあり、この日のMVPは間違いなく古澤さんだった*1

打首さんのあとは、DEPAPEPEがどうでしょうのオープニングテーマをギターで披露したもののトチってしまい、藤村さんに「83点!」とえらく低い評価を下されてまた一笑い。それでも圧巻のギター演奏には思わず聞き入ってしまった。

さらに向こうでカメラを構えているスタッフ、この方の名は金子さん・・・と書けばピンとくるどうでしょう好きも多いはず。

「車内でクリスマスパーティー」のとき、早起きクマさんの生放送に泥酔して乱入した大泉氏に頭をいじられていたアナウンサーがこの人。のちにコスタリカの回に超望遠レンズ「バズーカ」を貸し出したのもこの金子さん。この写真で構えているのも、かのバズーカである。

さらっと「えっ!」という人が運営に携わっているのが、このどうでしょうキャラバンである。

そして「えっ!」は、最後にも待っていた。

そう、樋口了一さんが出てきたのだ。

もはやどうでしょうの世界において説明不要な樋口さんだが、この夏に新型コロナウイルスに感染されたことでいったん出演スケジュールが白紙になっていた。結局サイト上ではいまだ白紙のままになっているのだが、高知会場に何事もなく樋口さんの顔を見つけた瞬間「うそやん!」とびっくりした。

というわけで、最後は番組エンディングテーマ『1/6の夢旅人2002』を生披露。いやあ、めちゃくちゃ感動した。

樋口さんのライブのあと抽選会もあったのだが、この時点で終了予定時刻を1時間以上もオーバーしており、これ以上いると帰宅できない可能性があったのでここで離脱。樋口さんがステージを降りて10分後にはもう高速に乗って帰路へ。

打首獄門同好会がステージで驚いていた、須崎の道の駅にあるでっかい人形にも別れを告げ、足早に高知を去る。前述のようにこの日は結局中土佐の道の駅にしかいなかったので、高知県に行った感があまりない1日だった。時間が押さなければひろめ市場へ寄る予定だったが、泣く泣く断念。

ちなみにステージはその後、2時間遅れの18時まで続いたらしい。そこまでいたら翌日仕事だというのに確実に帰宅困難になっていた。

もう20年近くどうでしょうを追い続けているが、物産展関係を除けばこうした番組の大規模イベントに参戦するのははじめてだった。結論、中土佐まで行ってめちゃくちゃよかった。

その1週間前の静岡・御殿場開催がかなり混んでいたらしいのだが、中土佐は両ディレクターに気軽に話しかけられる規模感ですごく雰囲気も良かった。人のこと言えないが水曜に中土佐まで行く人って仕事どないしたんや、と思ったりもしたが、逆に精鋭が集まっている感じもあってそれも楽しかった。

ただ、せっかく各会場色分けして*2ロゴがあるなら、もっと中土佐会場のロゴを大々的に示してもよかったんじゃないかなーとは思った。カツオのフォトプロップスなど高知らしさは散りばめられていたが、もうひとつ「高知でやってるぞ!」みたいな感じが無かったのが、少し残念だった。

とはいえ、「あったら来年も行くぞ」ということは友人とも一致したので、来年のどうでしょうキャラバンがいまからすごく楽しみなのは事実である。

*1:そして翌日、見事アオリイカを釣り上げるんだから古澤さんは本当にもっている

*2:中土佐会場のキーカラーは水色だった