1日目はこちら↓
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2日目、朝食ビュッフェに行ってみると昨日も食べた南予風の鯛めし、そしてじゃこ天など愛媛名物がたくさんあって朝からもりもりとご飯を食べる。前夜思いつきで急に予約した朝食ビュッフェだったがこれはよかった。食後はさっさと荷物を片付けてチェックアウトする。
南堀端→道後温泉
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泊まったホテルの目の前に路面電車の駅があったが、なんと平日朝にしか電車が来ない駅だったので、少し離れた南堀端というところから路面電車に乗る。昨夜ふらっと散歩した大街道も、日曜朝8時はさすがに少しひっそりとしている。
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終点・道後温泉駅で下車。
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もちろん道後温泉に入湯するわけだが、道後温泉本館はギリギリで改修工事中なので、今回は別館の飛鳥乃温泉というところへ行く。
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ちなみに道後温泉本館目の前のこのリラックマのショップがある一角は、かつて「水曜どうでしょう」の記念すべき最初の企画・サイコロの旅1において、若かりし頃の大泉洋氏がカメラに映っていないところで豪快にすっ転んだ場所でもある。
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飛鳥乃温泉は割と最近できた施設らしくとてもきれいで、しかも朝8時半という中途半端な時間だったので客も数名しかおらずとても快適な入浴だった。道後温泉は身体の芯からしっかり温まる温泉で、上がったあともなかなか汗が退かなかった。
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商店街を歩いていると「蛇口みかんジュース」を見つけたのでやってみた。温泉から上がったあとの喉にみかんジュースが染み渡る。ちなみにここの店の店員さんが蛇口みかんジュースを模したTシャツやエプロンで接客していたのだが、
今日は先週道後温泉で見かけて一目惚れした蛇口みかんジュースTシャツ着て遊んでました。 pic.twitter.com/Ux2nR9tNwe
— Shun (@ma_ru_ko_me) 2024年6月29日
思わず買ってしまった。実は蛇口みかんジュースの近くのコンビニでも取り扱っていたのだが、どっか違う土産物屋にもあるだろうと思ってスルーしたら見つけられず、あそこで買えばよかったと思いつつ試しにAmazonで検索したらなんと取り扱いがあった。こんな土産の買い方は初めてである。
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道後温泉から20分弱歩くと、四国八十八ヶ所霊場51番札所・石手寺がある。境内にはたいへん立派な三重塔があった。
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石手寺に来たならこの「やきもち」は絶対に外せない。
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せっかくなのでこの周辺の四国八十八か所のお寺を回ることにする。石手寺から30分ほど歩いて、今度は50番札所の繁多寺。ここは「水曜どうでしょう」の「四国八十八か所Ⅲ」で、途中離脱したミスターと安田さんの代わりに合流した森崎リーダーが突然現れ、大泉校長が思わず硬直した場所。
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そして、49番札所・浄土寺も参拝して、これで51→50→49と逆打ちの形でまわることになった。ちなみに閏年の今年は逆打ちで遍路を回ると3倍のご利益があるらしい。
久米→松山市
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浄土寺のすぐそばに伊予鉄の久米駅があるので、これで松山の中心部へ戻る。
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やってきた電車は愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」がふんだんに描かれた電車だった。そういえば松山ではあちらこちらに「みきゃん」がたくさんいた。
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駅併設の高島屋でトイレ休憩を挟みつつ外に出ると、あらためて松山市駅の規模の大きさに驚く。
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歩いてJR松山駅方面へ。路面電車が電車を踏切で待つというなかなか珍しい光景を見れた。
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この日は朝から雨が上がり蒸し暑い日だったが、昼食にはどうしても食べたかった鍋焼きうどんをいただく。というのは、松山の鍋焼きうどんは少し変わっており、アルミ製の鍋に少し甘めの出汁が特徴。お隣・香川の讃岐うどんとはまた一線を画したうどんである。
本当は前の夜、夜食でどっか店探して食べるかと思っていたのだが、深夜遅くでも開いている店が周辺になく結局この日のランチになった。行ったのは松山駅近くのゲームセンターに入っているうどん屋だったのだが、このゲーセンが縁日を開催していて子連れでとんでもなく混み合っていた。
JR松山駅前→大街道
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そろそろ松山、愛媛を離れるときがやってきた。とはいえまだ少し時間はあるので、路面電車は大街道で降りて、最後にアーケードを見物していたら、ここでまた雨が降り出してきた。
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結局また傘を差し、松山市駅まで戻ってきた。最後にスタバの奥にあった坊っちゃん列車ミュージアムに立ち寄ったが異様に冷房が効いており、再び外に出たら一瞬でかけていたメガネが曇ってしまった。
松山市→高浜→松山観光港
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さてここから今回使っている「松山・広島割引きっぷ」のハイライト、高速船で対岸の広島県は呉を目指す。といっても港は松山市の中心部からは少し離れており、まずは伊予鉄に乗って終点の高浜という駅へ向かう。松山滞在ですっかり見慣れたこのオレンジ色の電車とも、間もなくお別れ。
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かの『東京ラブストーリー』の最終話で出てきたという梅津寺駅は目の前がすぐに海。ここをすぎれば次は終点の高浜である。今思えば船の時間までたっぷり余裕があったので、この駅で降りて海を眺めるというのもありだったな。
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高浜駅からは高速船が出る松山観光港まで連絡バスがあるのだが、歩いても15分程度、かつ乗る予定の高速船まで1時間以上時間があったので、このまま歩いていくことにした。歩き始めは雨が一瞬止んでいたのだが、港に近づくにつれてまた雨が降り出し、仕方なくまた折りたたみ傘を出す。
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松山観光港で愛媛土産を買うが、そこまで品揃えがよくなかったのが残念。愛媛名物一六タルトを買おうとしたのだが取り扱っていなかった(蛇口みかんジュースも)。しかしもうここしか愛媛土産を買う場所はないので、職場への手土産をささっと購入する。
松山観光港→呉港
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ここから呉まではちょうど1時間、高速船「スーパージェット」に乗る。「松山・広島割引きっぷ」の料金に含まれており、引換券を窓口に示せばスーパージェットの乗船券が出てくる仕組みになっている。基本松山~広島の運航なのだが1日4便だけ呉に立ち寄る便があり、これに乗ることができる。
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ちなみに、松山~呉のスーパージェットの料金は通常だと6300円なので、「松山・広島割引きっぷ」がいかに破格の運賃かがよくわかる。
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土産を買って乗船券を引き換えたらやることがなくなったので、出発ロビーの大画面で野球とローカルタレントのお遍路の旅のドキュメンタリーを見ていたのだが、なんか急に騒がしいなと思ったらまた豪雨になってきた。屋根に雨粒が落ちる音が凄まじくなっている。
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乗船案内に従って移動すると、やっぱり豪雨だった。豪雨に始まり豪雨に終わる愛媛の旅だった。
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乗船客は意外と多く、コンセントを使える窓側の席がほぼ埋まっていた。なんとか前から3列目の窓側を確保したが、そこには「船酔いしやすいお客様は後ろの席をなるべくご利用ください」と但し書きがあり、最近は電車でもたまに乗り物酔いがあるので少し不安を覚える。
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豪雨の松山観光港を出港。次に愛媛の地にやってくるのはいつになるだろうか。
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あっという間に陸地が窓から消え、雨の瀬戸内海を進んでいく。
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悪天候だし船も荒れそうだし船酔いやだなあと思っていたのだが、結局、ラジオを聞きながら爆睡していたこともあってか、船酔いすることはなかった。気がついたらまもなく呉港に入港するというアナウンスが流れ、倉橋島とつながる音戸大橋の下をくぐるところだった。
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スーパージェットは呉で下船する客を降ろしてすぐ広島へ向けて出港。入港してから5分もなかったように思えた。桟橋を歩いているとあっという間にあんなところまで移動していてびっくり。
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呉はこのとき通り過ぎただけで、実際にあちこち行くのはこれが初めてである。呉港のすぐ横に「大和ミュージアム」があるんだな~と思ってふと開館時間を見てみると18時まで開いているという。現在時刻は16時40分。
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即入館した。
「呉市海事歴史科学館」という別名があるように、戦艦大和のみならず太平洋戦争全般にわたる資料が数多く展示されている。とりわけ印象深かったのが、人間魚雷回天で出撃した隊員が、実弟に向けて「兄ガツイテイルゾ」と白いハンカチにしたためられた遺言。
この隊員は出撃の数ヶ月前に肉声でメッセージを吹き込んでおり、別の展示コーナーで実際に聞くことができたのだが、再生ボタンを押す勇気がどうしても起きず聞くことができなかった。「兄ガツイテイルゾ」という遺言に、自分の亡くなった両親の姿が重なって、涙が出そうになった。