SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

この結果を、黙って受け入れなければ来年の優勝なんてない。【2019年千葉ロッテマリーンズ総括】

9月21日、京セラドーム大阪。

3位楽天と熾烈にクライマックスシリーズ(CS)を争う4位の我がロッテ。しかしこの日もオリックス先発山岡を打ちあぐね2点差をつけられ、最後は一発出れば逆転の場面でレアードが三振で試合終了。

その瞬間、レフトスタンドを埋め尽くした数千人のロッテファンが、凍った。いや比喩抜きにして凍った。空気がピンと張り詰めるのが本当によくわかった。何千人が一言も口を開かないってこうなるのかとも思った。応援団は太鼓のスティックを持ったままただただグラウンドを呆然と眺めていた。

「明日から3つ勝てばええんじゃ、ボケ!!!」

オリックスが勝ったときに流すヤバTの「かわE」が鳴り響く中、その、あまりに誰もが口を開かない異様な空気に耐えきれず、僕は怒鳴った。

正直「ボケ」なんて人前で使っちゃいけない言葉だと思うし、僕は曲がりなりにも教育者なので最低の行動だったと思う。そこは反省している。でも、この言葉を使わずにはいられないほど、我慢ができなかった。しかしそれもただただ空しく響くだけだった。

僕は正直、「まずいな」と思っていた。

f:id:superexp221:20190925012842j:plain

シーズン最終戦、ミスにミスを露呈して惨敗、しかもこの試合で4位が確定した上に相手西武の優勝が決まって目の前で胴上げを許すという屈辱を味わった。ここ数年でここまで悔しい負けというものはない。「Saitama」と書かれたユニフォーム姿の選手が喜ぶ姿を、虚空の目で見つめていた。

おそれていた現実が起こってしまった。

「明日から3つ勝てばええんじゃ、ボケ!!!」と怒鳴ったとき、僕はグラウンドのほうにこそ怒鳴ったが、じゃあ誰に向けて怒鳴ったかと言えばほかでもない、あそこで呆然と立ち尽くしていたファンに向けてだった。

悔しかった。たしかに悔しかった。三木のライト前で角中が三塁タッチアウトというもったいないシーンもあった。そう言えばこの試合で京セラドームは6連敗にもなった。

「なんで勝てないの?」「大事な試合だってわかってんの?」

数千人の声なき声が僕に突き刺さった。しかしそれはもう終わったことなのだ。「角中が刺された走塁ミス取り消したいので、試合最初からやらせてください」なんて無理な話なのだ。そんなことはパワプロプロスピでしかあり得ない。

そんなことよりも、残り3試合すべて勝てば(他力本願とは言え)まだCSへの望みは残るという状況だった。であれば、その残り3つをすべて勝つことしかできないわけで、逆に言えばこの日の1-3という負けスコアはもうどうすることもできない。一生そのまま残る。

にもかかわらず、いつまでも負けたことをずるずると引きずる。たとえ次の試合に勝てばまだ可能性があるっていうのに、そこを差し置いてもう変えることのできない「負けた」という現実ばかり気にする。そこが、どうしても我慢できなかった。

そして今日。先述したようにミスにミスが相次ぎ、とどめに走者一掃押し出しフォアボールなる僕ですら初めて観たプレーまで出てしまい、ロッテはCSの座を手放した。西武の胴上げも目前で見せられた。

もしもあのとき、レフトスタンドが凍りつかずに「明日から勝て!」というムードだったら。

それは難しいことなのかもしれないが、僕はそんなことを思っている。そしてもっと叫べばよかったのだろうかとひどく反省している。

f:id:superexp221:20190925012150j:plain

昨年、Facebookで総括したとき、僕は「切り替えの下手くそさ」を指摘した。

これは正直、今年もずっとそうだった。勝てない理由を他人に押し付ける。それで改善できるんだったらいくらでも押し付ければいい。でも試合が終わってやれ選手同士が馴れ合ってるとか、あいつを使うから悪いとか言って、それが何になるのか?

まあ確かにこれは一部のファンだけかもしれないが、僕はそういうのを本当によく気にする。

終盤のメットライフドームで3連敗、しかも3連敗目はなんでもないレフトフライを加藤と荻野がぶつかって取れずにサヨナラにしてしまうという展開だった。

鳥貴族で結果を知り、実際に映像をチェックした僕は「まあ、しゃあないっすね」とその結末を淡々と受け入れたのだが、そのときにいつまでもいつまでも負けたことを悔やむどころか僻むファンに、やっぱり僕は我慢がならなかった。

正直、僕はここの差が運命を分けたと思っている。こういう考え方をするから自分はエライ、と言ってるわけではない。野球には、変えられないこと、どうしようもないことがごまんとあるんじゃないの?という話だ。

負けたことは悔しがってもいいと思う。僕も悔しい気持ちは常にあるし、「あの場面で一本出てれば・・・」などと試合後の立ち話で軽く反省会することもある。でもそれと「受け入れない」「目を背ける」というのは別の問題だと思っている。

負けたことは、どうしようもない。たとえばホームランを打たれた1球をやり直したいので今のホームランなかったことにしてください、なんて話は無理なのだ。そんなこと、ホームラン打ったバッターに失礼にもほどがある。

今年何がいけなかったのか?と問われたら、僕は「負けたことを素直に受け入れられなかったこと」だと答えたい。

野球にたら・ればは禁句だという。しかしついついこの言葉を使ってしまう(僕だってそうだ)。だが「あそこでホームランを打たれなければ」なんて思ったって結局負けは負けなのだ。そこは潔く受け入れるしかない。変えられるのは今これからしかない。

ここまで目先に可能性があるのにそれすらも諦めてしまう人が多い、ということは、教育者視点からすれば簡単なことを諦めてしまうような、そういう人材を育成している証拠なのかもしれない、とか思う。そういう意味でも歯がゆく悔しい1年だったのは間違いない。

だから、最終戦でミスを連発して負けた結果、CSの座を失った上に目の前でパリーグ優勝を決められたこの日を、このシーズンを受け入れられない限り、来年の優勝なんて夢のまた夢だと思う。それは選手、コーチはもちろん、ファンにだって当然言えることだ。

f:id:superexp221:20190925012152j:plain

今年は大雨の甲子園でオールスター観たり、オリックス×楽天戦なんて試合も観たので球場に足を運んだ回数はまあまあだったが、気づけばほぼほぼ行ったのは京セラドームで遠征したのもオープン戦の名古屋だけ。千葉にも福岡にも行かないおとなしいシーズンだった。

戦績はオープン戦含め2勝3敗。オープン戦引いたら1勝3敗。

たしかに京セラドームでは年間で3勝しかしてないのでこの戦績は致し方ないか、っていうか、やっぱり今年も年1でしか勝ててない。結局令和初日の涌井さん7回0封だけだったのか。いま思えばあれは今年の涌井さんのベストピッチだったような気もする。

今年は年間通じてほぼ5分の戦いだった。最終戦に負けて借金1という終わり方だったが、なにもないところを耕して芽が出てきたような、そんな確信を持てた1年だった。ということは、来年こそは満開の花々が咲き誇るということだろう。

来年はもっともっと勝ちたい。そしてもっともっと野球を楽しみたい。

そういえば今年は「野球を楽しむ」ということもいまいち伝わってこなかったシーズンだと思う。

あの最終戦、勝てば良いのにロッテの選手はあわあわと余裕をなくしているように見えた一方、西武の選手たちは勝てば優勝というこの雰囲気すら楽しむ戦い方をしていた。この試合だけ限れば、そりゃ運もツキも西武に全部持っていかれるわ、という感想を抱いた。

だから、選手もファンも、もっと野球を楽しめ。
楽しめない人間に、結果なんてついてくるわけがない。

今年1年間、楽しく一緒に野球を観ることのできたすべての仲間に感謝します。特に今年はチケットをギリギリでお願いすることも多くたいへん迷惑をおかけしました。オフシーズンも機会あったら遊んでください。