SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

2015観戦記#4 5/23vsオリックス

この週末は千葉ロッテマリーンズの関西3連戦。今回は都合がついた土曜日のみの参戦となった。

そしたら相手のオリックスさん、ここぞとばかりに日本でも指折りの大エース・金子千尋を、しかも故障明けで2軍での調整登板もなくぶっつけで1軍登板させるという荒業で仕掛けてきた。試合前のグッズショップも金子千尋推し。なんか逆に燃えてくるものがある。

まあでも、苦戦はするんだろうなー、と思っていたら、2回今江・デスパイネ・福浦の3連打であっさり1点先制する。そのあと大不振の鈴木大地がセカンドライナー・・・かと思ったら何故か内野安打になり、田村は凡退したものの5月急に確変モードに入った清田に繋がる。

なーんか、予感がしていた。おれがいるあたりにホームランぶち込んで来たら死ぬ気でボール捕ってやろう、とか妄想していた、その瞬間だった。スコーン!ピーッ!ピーッ!(危険を知らせる警備員の笛の音)
 
わ、わわわっ、なんかこっちにボールが飛んでくるー!!!!!
 
・・・結局、着弾点はちょうど1ブロック右手だったのだが、なんと金子千尋から満塁ホームラン。ここ数か月で一番のでかい声を出してしまった。いやーまじかまじか。

その後3回には福浦先生のピッチャー強襲内野安打で今江がホームイン。これで6-0。今日はもう余裕だな、とか思っていたが、このタイムリーが後々効いてくることになるとはこのとき誰も思ってはいなかった。

結局、金子千尋は3回で降板。4回からはローテ投手の松葉が出てきた。5回、ランナー1・2塁で鈴木大地がライト前へかっ飛ばす。2塁ランナー今江がホームへ突っ込む。ライト・糸井からいい返球がきたがこれは間に合っただろう・・・

えーっ、アウト!?

怒号飛び交うレフトスタンド。猛抗議する伊東監督。結局この得点は認められずチェンジ。ここから流れが妙なことになる。

その裏、ここまでランナーを出しながらも0に抑えていた先発の石川があっさりノーアウト満塁の危機を迎え、安達にセンター前に落とされ1点。さらに糸井とカラバイヨが揃ってショートゴロを打つも、両方ともランナーが帰ってきて3点差。このままいけば、水曜日から3連投している守護神・西野を出さざるを得ない展開に。


9回表の満塁の前、「荻野貴」が謎の分裂を起こした図。

7回、満塁のチャンスを作るも鈴木大地が凡退。9回、ここまで三塁打二塁打・安打と打っていた今江に打席が回り、レフトへ大飛球を放つも数メートル差でファールとなり、サイクルヒットならず。しかもこの回も満塁のチャンスをやはり鈴木大地が潰す。結局、金子千尋が降板して以降はとうとう追加点を奪えず。

完全に流れがオリックスに傾いているこの状況で、9回裏の投手は当然、西野。これが4連投目である。

その西野、先頭の原拓也は打ち取ったものの、伊藤にはレフト前にもってかれ、しかも暴投で進塁を許す。駿太はレフトフライに打ち取ったものの10球粘られ、セカオワの「Dragon Night」が鳴り響く中この日4打数3安打と当たっているルーキー・西野にまわってくる。そういえば前の試合にも観た、「西野vs西野」の対決。


(参考)4月9日のときの西野vs西野。

・・・結果は、打者西野がこの日4安打目となるタイムリ二塁打。さらに安達もタイムリ二塁打で続き、いよいよ1点差になってしまった。しかもホームランが出れば劇的なサヨナラ、と言う展開で、よりにもよって一発のある糸井にまわってきた。勘弁してくれよほんとに。

そして糸井も、さっきの駿太同様にやたらと粘る。ついにフルカウント、ここで歩かせるとカラバイヨ、中島、T-岡田と強打者が続く。もう観てらんねえよー、頼むよ西野ー、と神に祈る気持ちで観ていたその瞬間。

奇跡が起こったかのように、糸井がフォークボールを引っかけた。セカンドのクルーズが何事もなく処理して、

か、勝った・・・。なんと心臓に悪い勝利。ヒーローインタビューは満塁ホームランの清田だった。

これで4連勝したのは素直に褒めていいが、この内容はさすがに反省点だらけだと思う。清田のグランドスラムが出たときは「よっしゃ、これでもろたで!」と思ったもんだが、今から思うと福浦先生のタイムリー2本がなければ負けていた。最近の大阪での福浦先生の活躍っぷりには頭が上がらない。

正直これで負けていたら、7回と9回の満塁のチャンスで2度とも凡退した大地がやり玉に挙げられたのは間違いないだろう。なんとかして復調してもらわないと困る。大地の応援歌タオルも買っちゃったし。

あと、西野の不調は連投のせいなのかそもそもの勤続疲労なのか。先日、DeNAが連投続きだった絶対的守護神の山崎康晃を3点差でも使わずに勝ったことがあったが、こういう使い方が今のロッテにできないのが少し痛い気がする。ここで大谷やロサ、益田が使えると、より強固なリリーフ陣になるはずなのだ。

明後日から交流戦が始まる。ここをしっかりと乗り切ればゴールデンイヤーにまた一歩近づくはず。エルドレッドと新井さんが戻ってきていよいよ復調気配のカープだが、しっかりと勝っておきたい相手である。