SH Diary.

かつて不登校だったひとが野球や遠出、日常とたまにちょっとまじめなことを書いてます。

なにやってんだよ、瀧さん

昨日は、本当にひどい1日だった。

朝、前の日買ったバナナを手にとったら早くも身が黒くてグジョグジョだった。玄関で靴を履こうとしたら、靴箱の戸が思いっきり外れた。そして出て10分で財布を忘れたことに気がついて家に戻った。

しかもそんなときに限って何十分と電車が遅れている。そんな中、位置情報で2分遅れの電車に間に合わすべく、久しぶりに血の味がするほど全力で猛ダッシュしたが、その電車は時間調整とやらで結局15分間同じ駅で停まったままだったので走った意味が何もなかった。

出勤しても負の連鎖はとどまることを知らず、どういうわけか電話の取り次ぎを3度ほどミスった。退勤してもまだ電車は何十分と遅れていて、定時で出たのに帰宅時間は30分も遅かった。そして部屋着に着替えようとして、ベルトの金具で思いっきり指を挟んだ。

まだなんかあった気がする。もう意識が混濁してちっちゃなミスも記憶にない。あ、振替輸送に乗ったので正規の通勤ルートに戻ろうとしたら、ICOCAのタッチミスで2度改札の扉が閉まったのもあった。

それくらいなにも良いことない1日だった。それもこれも、ある一報がすべてを狂わせたのだ。

瀧さん、マジでなにやってんだよ。

前夜、布団に入ってなにげにiPhoneYahoo!を開いて目に飛び込んできた「ピエール瀧容疑者を逮捕」の11文字。

は?なにこれ?

事態が飲み込めぬまま、眠気だけがただただ消えてゆく。

コカイン吸ってた?麻薬取締法違反の疑いで逮捕?

すべてが意味のわからぬまま、「ピエール瀧逮捕」にどよめくTwitterのタイムラインを目で追うことしかできなかった。電気グルーヴは、卓球は、「しょんないTV」は、広瀬アナは、「たまむすび」は・・・。瀧さんにまつわるあれこれを考えた挙げ句、結局2時間近く寝付くこともできなかった。

朝、あれは夢だったのだろうと思いながらもパソコンを開いたら、Twitterのフォローとフォロワーが1ずつ減っている。ヤな予感がした。すぐにフォロー管理アプリにアクセスすると、消えていたのは案の定「ピエール瀧のしょんないTV」公式アカウントだった。深夜すぐのサイト閉鎖に次ぐ出来事だった。

そして、バナナの件にはじまる、一連の酷い1日が幕を開けたわけである。

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このブログで何度も書いてるように、僕は「ピエール瀧のしょんないTV」という静岡朝日テレビが作ってる深夜番組が大好きで、もう5年は観続けている。この番組のイベントのために静岡も行った。この番組がきっかけでハリウッドザコシショウも知ったし、瀧さんと広瀬アナのコンビにハマった。

ちなみに言うと、僕はドラマや映画のたぐいを観ないので(この間の『カメラを止めるな!』が数年ぶりの映画鑑賞だった)、瀧さんの俳優業に関してはほとんど知らない。が、ある人に言わせると、悪役ばっかりやってる瀧さんがしょんないTVではしゃいでいると、それはそれは違和感があるそうだ。

で、話を戻すと、「しょんないTV」を通して瀧さんを観てると、このおじさんホント楽しそうに仕事やってんな~、と思うのだ。それはほかの媒体でも同じで、たとえば『ピエール瀧の23区23時』という東京23区をただただ深夜散歩するだけの書籍でも、その楽しそうな様子がものすごく伝わってくる。

ということもあり、好きな芸能人を問われると大泉洋タモリと並ぶ勢いで「ピエール瀧」と答えたりもしていたわけだ。この間も深夜のTSUTAYAで、そういえば電気グルーヴってiPodに1曲も入ってないなあ、Shangri-Laとか入れておきたいなあ・・・と思っていた矢先の、瀧さん逮捕だった。

またこのタイミングで、通勤途上にKindleで読んでいたのがよりによってホリエモンの『刑務所なう。』だった。まだ瀧さんは服役すると決まったわけではないが、瀧さんが逮捕された日に開いた『刑務所なう。』はどことなく妙なリアリティがあって、まったく頭に入ってこなかった。

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半年前わざわざ途中下車して拝みに行った藤枝駅のマンホールのふたも撤去された模様。見に行っといてよかったよ・・・

昨日、なにかがあるたびに冗談で「これは瀧さんのせいだな」などと言ってたわけだけど、逮捕の一報を聞いたときはこんなにも自分の中で「ピエール瀧容疑者」という字面が動揺を巻き起こすなんて思ってもいなかった。

でも世の中には間違いなく僕以上に動揺してる人がたくさんいる。「石野卓球は憔悴している」という報道も目にした。当たり前のことだと思う。

「しょんないTV」で散々瀧さんにいじり倒されてた広瀬アナは、その日の「とびっきりしずおか」で泣きながら謝罪してたらしいし、「たまむすび」の赤江アナも同席してた大吉先生が優しくフォローするほどに詰まりながら瀧さんのことを話してたらしい。いや、そりゃそうだろう、と思う。

もっとも赤江アナは、本来瀧さんが出るはずだった今日のたまむすびは「木曜パートナーのピエール瀧さん逮捕!ということで・・・」とさらっと始めた上に「たまむすびでタダ働きでも・・・」みたいなことも言ってたそうだ(参考)。これは流石にちょっと笑った。

しかし、それでもなお、いくら悪役がハマり役だったとは言え、映画でもドラマでもなくリアルで、瀧さんが車の後部座席に押し込められて警察に移送する姿を見ることになるなんて、誰が想像しただろうか。当然、やったことは許されるものではないが。

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今回の一件で、僕は初めて「好きな芸能人が逮捕される」という気持ちを知った。

僕には何人か「理想のおじさん像」というのがいて、瀧さんもそのうちのひとりだった。そんな人がまさかコカイン吸ってたなんて、いまだに信じられない気持ちがあるし、報道も直視できない。Twitterでバズった「ピエール使用容疑でコカイン瀧逮捕」の誤植も、1mmも笑えなかった。

たぶん、僕の中の瀧さんに対する暗い影は、しばらく確実に引きずると思う。電気グルーヴ30周年とか、今年だけ「ウルトラの瀧」に改名したとか、まったくもってどうでもよくなってしまった。

これを書いている木曜23時は、KBS京都で「ピエール瀧のしょんないTV」が放映される時間帯である。もちろん毎週録画できるようセットしてある。しかし、いまKBS京都で流れているのは奈良の観光ビデオみたいな番組だ。広瀬アナも、静岡の風景も、何より瀧さんも、当然出てこない。

いつものように富士山の麓から瀧さんが走ってくるアニメーションが流れて、「しょんないことに真実がある!」って広瀬アナが叫んで、瀧さんがまあ適当すぎる合いの手を入れる、あの平和すぎるしょんないTVのオープニングは、もう観られないのだろうか。

静岡の缶詰会社集めてカーリングやったり、6時間くらいずっとしりとりやり続けるしょんない企画も、瀧さんの「ヒロセ!」の声も、広瀬アナの「瀧さぁん!」の声も、もう聞けないんだろうか。

商店街や静岡駅ビルでのスイカ割りで、目隠しする広瀬アナを「ハイ!たっきさんのほうへっ♪たっきさんのほうへっ♪」と愉快に誘導する瀧さんも、もう観ることは叶わないのだろうか。

僕が使っている「ほぼ日手帳」の表紙に、「ピエール瀧のしょんないTV」のポストカードを挟んでいる。この先どう転ぼうとも、ボロボロになるかほぼ日手帳を止めない限りは、このポストカードを表紙にし続けることだけは決意した。

もう一度書くが、今回の一件は許されたもんではない。それに関しては「なにやってんだよ瀧さん」と、怒りを込めた気持ちになる。でも、心のどこかで、その瀧さんを切り捨てる気持ちになれないのもまた事実なのだ。たぶん広瀬アナも赤江アナも、もちろん卓球もそう思っている気がする。

そして、Twitterの反応も、瀧さんを切り捨てるような、そんな雰囲気ではない。

それはコンプライアンスのこともあって難しいのかもしれない。だけど、僕も、瀧さんを待っている。
 
2019/3/15 21:20 追記

正式に「しょんないTV」終了のお知らせが大本営SATVから流れた。ていうか、ゴールデン進出予定だったのかよ。そっちのほうがビックリしたわ。

僕は別に「ハリウッドザコシショウのしょんないTV」でも良い気はしていたが、それならそれで違う番組やったほうがいいか。なんしても残念だ。ただひたすらに残念だ。死ぬほどに残念だ。録画で残っている分のしょんないTVは完全に永久保存版になってしまった。

この番組が終わるとしたら、たとえば広瀬さんに何かめでたいことがあってのものなんだろうなあ、とか思っていたのだけど、まさか「瀧さん逮捕」で番組が終焉するなんて、4日前はなにひとつ思っていなかった。人生はいつ何時なにが起こるかわからない。

どうせ深夜番組がゴールデンに進出しても急に面白くなくなって終わるパターンが多いから、しょんないTVもその流れにうっかり乗ってしまったと思っとこ・・・」という気持ちでないと、本当にやってられん。すっぱいぶどうの理論である。