SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

東京・埼玉YOASOBI&SUSURU聖地巡礼ツアー【1日目】

2月に参加予定だった団体旅行が、コロナ禍で旅行そのものがキャンセルになってしまった。

正直な話、この旅行をモチベーションに仕事をやっていたところもあったのでものすごくガックリ来てしまい、感染拡大がなかなか止まらない状況だが個人手配で無理やり旅に出ることにした。埼玉県にどうしても行きたかった場所があったので、必然的に行き先は関東ということになる。

年が明けてから土曜日が仕事という週がずっと続いていたが、2月の3週目の土曜日に休みを取れそうなのでここに決定。しかしこの期間はギリギリ18きっぷが使えない。そこで、一度使ってみたかった「ホテルと新幹線がセットになっている切符」(厳密に言えばツアー)を申し込んだ。
 

京都→品川

今回は、JR東海ツアーズの「ずらし旅」というプランで往復新幹線とホテルを予約した。

で、この「ずらし旅」プラン、新幹線の便さえ選べば往復3000円も足すとのぞみのグリーン車に乗れてしまうという、ちょっと意味の分からない(褒め言葉)設定があった。というわけで乗るのは当然グリーン車。なんか最近東海道新幹線に乗ると必ずグリーン車な気がするな(参考)。

さて、今回の旅行のキーワードは「YOASOBI」と「SUSURU」。

YOASOBI、といえば言わずとしれた『夜に駆ける』『群青』などでおなじみの男女ユニット。そしてSUSURU、といえば日本を代表するラーメンYouTuber。この2組に接点はないが、単純に僕が好きなだけで、今回はYOASOBIやSUSURUの「聖地」をいろいろ巡ることにしている。

そんなことを思っているといつの間にか車窓が雪深くなり、堂々と伊吹山が横たわっている。京都を出て30分も経っていない。やっぱり新幹線は速すぎる。

そして、東海道新幹線といえば。

念願の #シンカンセンスゴイカタイアイス

前回新横浜に行ったときは「こだま」だったので車内販売がなかった。そして前回の「どこでもきっぷ」の旅ではそもそもコロナ禍で、全新幹線で車内販売を見合わせていた。今回、晴れて車内販売のあるのぞみ号に乗ったことで、ついにあの #シンカンセンスゴイカタイアイス を堪能できるときがやってきた。

おおお、固い!固いぞ!!!!

・・・とまあ、朝から一人で勝手にテンションが上がっていたが、結局名古屋に着く前には普通に食べ終わっていた。あと同時に買ったホットコーヒーがたいへんありがたかった。

新幹線は東京ではなく手前の品川で下車。そういえばコロナ禍になってから初の東京都内である。
 

品川→高輪ゲートウェイ

まずは山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅を見物。

素直な感想を書かせてもらうと、よくこんな駅作ったね。東京はやっぱ最先端だなあとか思いながら、ひっきりなしにやってくる山手線と京浜東北線を眺めていた。

こんな大きな屋根がついている駅といえば通勤で使う大阪駅もそうなのだが、大阪駅は大きな屋根とともにホームにも屋根があって大して開放感がない。しかしこの高輪ゲートウェイ駅はホームの屋根がなくて開放感に長けすぎている。

なんだか未来を見ているような気がした。
 

高輪ゲートウェイ→有楽町

高輪ゲートウェイから適当な山手線に乗って有楽町で降りる。事前に発券した切符は「東京都区内」になっているので、品川から追加料金がかからず高輪ゲートウェイを見物して、ここ有楽町に来ることができた。

さて有楽町の駅前には東京国際フォーラムがある。ここがこの旅最初の「YOASOBIポイント」。

我らが大泉洋さんが2年連続司会を務めた2021年の紅白歌合戦、これまた我らがYOASOBIさんは『群青』を引っさげて2度目の出場を果たした。例年NHKホールでやるところを改修工事で会場を分散して行われたこの紅白で、YOASOBIさんが歌ったのがここ。東京国際フォーラムのガラス棟。

欅坂46、さらには最近毎年のようにやっているけん玉チャレンジも行われたこの場所で、ikuraちゃんは最後のサビを改変して「かけがえのないみんなだ~!」と叫んだわけだ。意外にも普段からステージがあるわけではなく、むしろ通路の性格が強い場所でのパフォーマンスだったようだ。

このエスカレーターを下りながら、ikuraちゃんは「ああ、いつものよに・・・」と『群青』を歌い始めた。もちろん生で観ていたあの場所にいま、自分は立っている。

当たり前のように『群青』をイントロから流して、エスカレーターを何度も降りる。書いてみて気がついたがよく不審者とみなされなかったと思う。なんかモデル撮影している人たちもいたが、基本的にはさっと素通りする人が多い場所。感慨深く眺めていたのはたぶん自分だけだった。
 

二重橋前→新御茶ノ水

東京国際フォーラムから少し歩いて、二重橋前から地下鉄千代田線に乗る。このあとも都内をひたすら移動するので、ここで東京メトロ24時間券を買っておいた。

御茶ノ水で降りて数分歩き、「MANNISH」というラーメン屋にやってきた。ここはもちろん「SUSURUポイント」。

SUSURU TV.を見始めてから初めて東京に来たので、ここはやはり動画に出ていたラーメン屋に行きたい。で、これまでに観た動画でどこが気になったかといえば、塩生姜ラーメンの「MANNISH」であった。塩ラーメンは好きだが塩生姜ラーメンなんて食べたことはない。まさに未知の世界。

えっと、超美味かったです。

とくにこの鶏チャーシューがめちゃくちゃ美味かった。なんでチャーシューを倍にしなかったのかと悔やむほどに美味かった。この寒さだと生姜の温かさがまた沁みる。久しぶりにスープまで飲み干してしまった。
 

淡路町→四谷三丁目

このへんは東京メトロの駅がやたら多く、今度は淡路町から丸ノ内線で四谷三丁目へ向かう。この駅から徒歩数分、大通りから1本路地に入るとこんなものがある。

そうこれはSUSURUセレクションのラーメン自販機。SUSURUがすべて選んだラーメンをここで売っているのだが、冷凍での取り扱いなのでさすがに持って帰ることができず購入は断念。住宅街のど真ん中につき、なるべく怪しまれないように大量に写真だけ撮って撤収する。

え?ほかに用事は?ないです。さすがに自販機を拝むだけに四谷三丁目へ来る人間もそうはいないだろう。自分も自販機だけ拝んですぐ次へ行く、ということをしたのは当たり前だが初めてである。
 

四谷三丁目→銀座→銀座一丁目豊洲→月島

ここからはダイジェストで。

四谷三丁目からいろいろ乗り換えて豊洲まで。次年度の地理の授業でタワーマンションの写真を使いたかったので、開発著しい豊洲の風景を撮りに来たのだが、ここに来てついに雨が降り出した。とはいえすぐに止んだので隣の月島駅まで歩く。
 

月島→銀座一丁目→銀座→新橋

しかし銀座一丁目から銀座の乗り換えが面倒くさい。新橋では友人と合流してちょっとお茶をする。

が、いよいよ雨が本降りになってきた。
 

新橋→赤坂見附→新宿

新宿は豪雨。東京事変の『群青日和』の歌い出しのそれ状態になってしまった。

今回のホテルはなんと新宿駅から徒歩圏内にある。この「ずらし旅」、往復新幹線グリーン車、ホテルは新宿、しかも朝食付きでなんと3万円弱。もちろんグリーン車ではなく普通席にすればさらに額は下がるわけで、今書いていてもこんな安くていいの?と疑問しか出てこない。

チェックインして夕食に出向こうとするも、この時期感染対策で時短営業真っ盛り。ここは特に規制が厳しい東京都である。

東京に来ているので2食続けてラーメンにはなるが、ご存知「日高屋」の中華そばを食べようとしたら、あの24時間営業の日高屋がラストオーダー20時45分と言っている。時計を見ると20時59分、なんとタッチの差で間に合わなかった。準備中の札を掲げた日高屋なんてはじめて見た。

それよりも何よりも、これいわゆる「夕食難民」ってやつじゃないか俺。

東京まで来てどこにでもあるチェーンやコンビニの食事はさすがに無い。なんで2食連続ラーメンでも「日高屋」かといえば、それは関西に1店舗もないからだ。ほかに手はないかと大雨の西新宿をさまよっているうちに、どんどん店は閉まりゆく。

一筋の光が見えたのは、そのときだった。向こうに電気が灯る店がひとつあった。

富士そばである。ここ富士そばもたしかに店に客はいなかった。しかしそれはイートインスペースだけであって、20時から5時まで「テイクアウト専門で」営業していた。つまり食事にありつける上、富士そばも関西に1店舗もないチェーン店だ。

もう、ここしかない。

かけそばとカレー丼をホテルの自室に持ち帰る。美味かった。本当に美味かった。

ありがとう富士そば。まさしくあのときの富士そばは救世主だった。

深夜になっても雨は止まず、ホテルを抜け出してバスタ新宿のあたりで「新宿は豪雨~♪」の歌い出しのような写真を撮ったりして、東京の夜は更けた。
 
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