SH Diary.

旅行記、ときどき野球。

金沢行ったけどツキがなかった話を8つ聞いてください

土曜日、18きっぷでふらっと金沢に行ってきた。

本当は富山まで行って「しろえび」でも食べようかなあ、と思っていたのだが、その日の夜に滋賀で忘年会に合流することになったのと、調べたらしろえびが結構高級品だったので、それなら近江町市場で海鮮丼食べて適当にぶらぶらすることにした。

でも近江町市場の海鮮丼も結構「観光地価格」で、結局食べたのは980円のこのゴマダレ風味の海鮮丼。店の前でおばちゃんが「これ美味しかったわぁ~」と店員に感想漏らしてたので思わず入店したのだが、確かに美味かった。後付けのおだしで食べる海鮮茶漬けがまた良い。

まあそれはそれとして、今回の金沢行きはどういう訳かものすごく運がない旅行だった。長らく18きっぷで日本をぶらぶら放浪してるけど、ここまで運がない旅行と言うのも珍しい。別に愚痴という訳ではないんだけど、こんなこともあるのかというスタンスで聞いてほしい。
 

1.駅員にめっちゃ怒られる

うちの最寄り駅は早朝駅員がいなくて、この時間帯に18きっぷで電車に乗るときは機械を通じてコールセンターにいる駅員にきっぷを見てもらって電車に乗り、車掌にハンコを押してもらう。で、この日も駅員がいなかったので面倒だがコールセンターの駅員を呼び出した。切符をカメラの前に置いてぼけーっと待ってたら、

「お客様ぁっ!お客様ぁっ!青春18きっぷのご利用でよろしいですかぁっ!」

と言う声が機械から響いてきてびっくりした。あ、え、おれのこと?

いや、この機械を利用するときは、大概こちらが何も言わなくても「青春18きっぷのご利用ですねー、そうしましたら一番左の改札開けたのでそこ通ってもらって、ハンコは降りる駅か車内で貰ってくださいー」と淡々と処理してくれるのだが*1、この日は勝手が違ったらしい。

だいたい、あの機械は別にコールセンターの様子を映し出すモニターもマイクっぽいのもないので、向こうに問いかけられてもめちゃくちゃ話しづらいのだ。どうあがいてもこっちの言い訳にしかならない気もするが、客が喋る必要があるかないかの対応はハッキリしてほしいなー、とか思った。
 

2.天気が悪い

京都から湖西線近江今津まで向かい、そこでさらに福井へ行く電車に乗り換えるととても太陽の光が気持ち良く、車内の暖房もあわせて温かくなりストーンと寝落ちた。で、気付いたら鯖江という駅に停まっていたのだが、

えっ、なんかすげえ雨降ってる。次の駅に着いたらみんな傘さしてる。どういうことだこれは。当然のように傘なんて持ってない。

金沢に着いたときこそ雨は降ってなかったが、近江町市場でご飯食べて土産買って外出たら見事な大雨。しかもたまに氷が混じっている。腹の立つことに、ひがし茶屋街を散策してる間いじめのようにザーザー降って、もう諦めて金沢駅まで歩いて戻ろうとしたらピタッと雨が止んだ。

ちなみに金沢は「弁当忘れても傘忘れるな」という格言がある程度に雨天が多い地域らしく、事前に天気予報をチェックして旅に出なかったのをひどく後悔した。結局、写真は全部スマホで撮影する羽目になり、わざわざカメラも持っていったのに1度も取り出すことはなかった。
 

3.金沢駅前で3000円たかられる

ほうぼうの体で金沢駅に戻ってくると、いきなり東南アジア系の女の人に声をかけられる。最近金沢は外国人観光客が多いと聞くし、まあ兼六園あたりの場所でも聞かれるのだろうと思ったら、なんかカードを見せつけられる。そこには長々とカタカナが書いてあったのだが、とりあえず「3000エンクダサイ」みたいな文面が目に入る。

すぐに「ノー」とだけ言い放って逃げた。
 

4.その瞬間、雷が落ちる

怒ることをよく比喩表現で「雷が落ちる」と称するが、件の東南アジア系の女をさっさと追い払ったその瞬間、比喩でもなんでもなく「ドッカーン!」と言う雷鳴が金沢駅に響き渡った。数分後、今度はピカッ!と空が光る。そういえば14時半なのに空が異様に暗い。これは多分大嵐が来るなーと思ってたら、

来た。

心が折れた上にそろそろ忘年会に間に合わない*2ので帰ることにしたのだが、ここからまだ波乱が起こる。
 

5.電車でコーヒーこぼす

金沢駅セブンイレブンでコーヒーを買って、帰りの電車に乗る。車内を移動しようと連結部分の扉を開けようとしたら、扉のガラスがあまりにも透明過ぎて距離感がつかめず、扉に激突してしまった。

その瞬間、手に持ってたフタがちゃんとしまってないコーヒーの中身が少しこぼれて手と扉のガラスにかかってしまった。左手が熱いのとガラスにコーヒーがかかってひどく狼狽する僕。しばらく手からコーヒーの匂いが消えなくて辛かった。
 

6.乗った電車がイノシシを跳ねる

福井を過ぎてまたもや寝落ちていると、急に前につんのめる感覚がしてハッと目が覚めた。なんか車掌が「急ブレーキ失礼しました」と言っている。寝ぼけた頭でやたら暗い所で電車が止まってるなあと思ったら、ここトンネルではないか。

どこだよ?とドアの方を向くと、次に乗り換える敦賀駅の2つ手前の駅が表示されていた。

変な音がしたので電車が止まっていますということだったのだが、数分後の放送でその変な音の正体がどうも「小さなイノシシと衝突した」ことによるものと判明したらしい。うわ、まじかよ。

結構大事になりそうらしく、止まっている間に車掌が「敦賀から小浜線に乗り換える方は・・・」と車内を回りだす。僕は小浜線ではなく米原方面に乗り換えるのだが、敦賀駅での乗り換え時間は約15分。割と余裕だろう、と思っていたらやたら長いこと点検している。

トンネルの中なのに電波が通じていたので、ふとTwitterで「北陸線」などと検索してみると、「乗った電車がイノシシと衝突して止まりました」と言うツイートが何件か出てきた。どうやら僕はこの人たちと同じ電車に乗り合わせているようだ。しかしそんなことも分かる時代になったとは。

とりあえずトンネルの中じゃよくわからないので駅の手前まで行ってそこでもう1度点検します、と再び電車は動き出して、ほんとにホームもない駅の手前でえらく入念に点検していた。そしてようやく駅でドアが開くと「17分遅れ」と言うアナウンスが入る。うわあ、微妙。
 

7.そして、乗り換えの電車に置いて行かれる

遅れは戻らなかった。敦賀に着いたのは17時53分。次に乗り換えるのは49分発の電車だったのだが、5分くらいなら大概待ってくれる。先週岐阜からの帰りも人身事故で電車が遅れたが、京都までの電車は4分ほど遅れながらちゃんと待っててくれた。

なので、これはもう走るしかないなあと準備を整えていると、米原方面の17時49分発の新快速はこの電車を待つことなく敦賀駅を発車しました。次の18時49分発をご利用ください」と言う放送が響き渡った。とたんに殺伐とする車内。いくら謝られてもなぜ5分を待てない・・・という心の声が次々と聞こえる。

それよりも、だ。ただ帰るだけなら1時間敦賀の街をぶらぶらするか、近くにある「ヨーロッパ軒」という美味いカツ丼の店にでも行くのだが、生憎これから滋賀で忘年会がある。で、次の18時49分発に乗ると忘年会に合流できるのは21時前になる。これはマズい。とりあえずどうにかして先を急ぐしかない。

恐竜がベンチで研究(!)している傍らで時刻表を見ると、名古屋行きの「しらさぎ」という特急がすぐに来るらしい。ささっと調べると、これに米原駅まで乗れば置いて行かれた17時49分発の電車に追いつく。時間は取り戻せるが、18きっぷで特急は乗れないので別料金が1600円かかる。

うーん・・・。

結局「しらさぎ」に乗ってしまった。やっぱり忘年会が1時間無駄になるのは痛すぎる。きっと、あのトンネルでぶつかったイノシシは絶命しているだろうし、1600円はイノシシに向けての香典みたいなものだと思えば痛い出費もなんとなく気が楽になった。そのあとちゃんと忘年会に合流できたし。
 

8.家族に怒られる

僕は大概日帰りで18きっぷを使うときは家族に1日家にいないことを告げるだけで、特に旅先も言わずに家を出る。で、帰宅して家族に今日はどこへ行ってきた?と聞かれて「金沢」と答えると、えらく怒られた。

どうせ近江町市場行っただろう、ならばお金出すからカニ買ってきてほしかったのに、と。

当然、部屋に戻っていたく反省したことは言うまでもない。
 

長々ツキがない話にお付き合いいただき、ありがとうございました

そんなに長くするつもりはなかったのだが、気付けば3500文字も書いていた。とりあえず、暖かくなるころにまた金沢へ行ってちゃんとリベンジしようと思う。

*1:いまだにどういうロジックで改札を開けているのか全く理解ができない

*2:ただでさえ途中合流の予定だった